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来迎寺

来迎寺

石川県鳳珠郡穴水町にある真言宗の古刹、来迎寺(らいこうじ)。創建は弘仁5年(814年)といい、文治2年(1186年)、穴水城初代城主・長谷部信連(はせべのぶつら=長氏の祖)が本堂を再建、寺号を来迎寺に改めたと伝えられています。来迎寺庭園は鎌倉時代作庭(江戸時代後期に修復)と伝わる名園です。

創建は平安時代という真言宗の古刹

弘仁5年(814年)、嵯峨天皇の勅願で、中川実範が建立したと伝えられ、勅定山青龍寺と称していました。
長谷部信連は、以仁王(もちひとおう)に仕えましたが、以仁王が平家打倒の令旨を出した際、以仁王を園城寺に逃がし、捕縛された後も六波羅で平宗盛に詰問されても口を割りませんでした。
その武勇を讃え、平清盛は信連を伯耆国日野郡へ配流。
平家滅亡後、源頼朝は能登国珠洲郡大家荘を与え、長谷部信連は、来迎寺を祈願寺としたのです(子孫は能登国穴水の国人として存続、その繁栄を守護したのが来迎寺です)。

来迎寺に、嵯峨天皇親筆の勅額、高倉天皇から賜ったという観世音菩薩像があるのも、朝廷とのつながりがあったから。

仁王像が守る山門をくぐると室町時代末から江戸時代にかけて建てられた本堂。
境内には、長谷部信連の手植えと伝えられる菊桜(石川県天然記念物)があり開花期(例年4月下旬〜5月中旬)には賑わいを見せます。
多いものでは300枚を数えるという花弁が特徴です。

本堂裏手の観音堂に安置される十一面観音は長谷部信連が兜(かぶと)に忍ばせていた1寸8分の守り仏と伝えられる秘仏で、33年に一度御開帳されています。

円山応挙が書いたと伝わる掛け軸など2幅の幽霊画が伝わっています。

来迎寺
名称 来迎寺/らいこうじ
所在地 石川県鳳珠郡穴水町大町ヨ109
関連HP 来迎寺公式ホームページ
電車・バスで のと鉄道穴水駅から徒歩15分
ドライブで 能越自動車道穴水ICから約3km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 来迎寺 TEL:0768-52-0709/FAX:0768-52-0921
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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