毎年7月11日〜7月13日(中心は7月12日)、福島県会津美里町の伊佐須美神社で『御田植祭』が開催。『御田植祭』(高田の昼田)は、国の重要無形民俗文化財に選定され、伊勢神宮の朝田植、熱田神宮の夕田植とともに、「日本三田植」のひとつに数えられる神事。7月11日の大祓式に始まり7月13日の早苗振祭まで神事が続きます。
7月12日には神輿の渡御、御田神社での田植式も
催馬楽(さいばら=古代の歌謡)が謡われるなかで早乙女によって田植が行なわれます。
伊佐須美神社は、創建は神代とも伝えられる古社で、岩代国一ノ宮。
この地に中央の農耕技術や先進文化を伝えた会津文化発祥の地にもなっています。
7月11日には三町青年会(第一仲若・上若・北若)が率いる太鼓台が一堂に会す太鼓台宮登り
7月12日には佐布川地区の長男に代々継承され、早乙女に扮して踊る早乙女踊の奉納、神輿の渡御、御田神社に神輿が着くと御田神社での田植式もあり、7月12日には神社周辺に交通規制が実施されます。
伊佐須美神社、栗村稲荷神社(会津坂下町)、慶徳稲荷神社(喜多方市)の『御田植祭』は会津三大御田植祭に数えられています。
会津開拓の歴史を今に伝える伊佐須美神社
『古事記』によれば四道将軍(しどうしょうぐん)のひとり、大彦命(おおびこのみこと)が北陸道を平定したのち、この地で東海道を平定した武渟川別命(タケヌナカワワケノミコト=大彦命の子)に出会ったことが会津という地名の起こりで、その際祀った神社が伊佐須美神社と伝われています。
つまり大彦命は阿賀野川沿いに内陸を目ざし、その子、武渟川別命は鬼怒川沿いに北上し、峠を越えて会津に入ったというわけなのです。
単に神話の世界と言い切ることのできない王族による国家平定説話が残されることからも、当時の会津と大和朝廷との関係性を十分に感じることができます。
伊佐須美神社『御田植祭』|会津美里町 | |
開催日時 | 毎年7月11日〜7月13日(中心は7月12日) |
所在地 | 福島県大沼郡会津美里町宮林甲4377 |
場所 | 伊佐須美神社あやめ苑 |
関連HP | 伊佐須美神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR会津高田駅から徒歩23分 |
ドライブで | 磐越自動車道会津若松ICから約15.9km、会津坂下ICから約20.5km、新鶴スマートICから約9.3km(7月12日に周辺は交通規制を実施) |
駐車場 | 会津美里町役場第2駐車場、あやめ苑駐車場、会津高田駅前駐車場などを利用 |
問い合わせ | 伊佐須美神社社務所 TEL:0242-54-5050/TEL:0242-54-5052 |
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