盛岡市大慈寺町にある共同井戸が青龍水(せいりゅうすい)。北上川の伏流水が流れる南の寺町(寺ノ下寺院群地区)・鉈屋町。原敬の墓所である大慈寺と祇陀寺(ぎだじ)の境内からは清水が湧き、木管で共同井戸の水源としています。祇陀寺の南、川鉄商店の裏手に位置する青龍水は今も現役の共同井戸で、環境省の「平成の名水百選」にも選定。
NHKの連続テレビ小説『どんど晴れ』にも登場
青龍とは湧き出す祇陀寺の山号。
湧き出す水は通年一定の温度に保たれていますが「冬は湯気が立つほど温かい」(地元の人の話)とか。
天保4年(1833年)、盛岡藩士で郷土史家の星川正甫(ほしかわせいほ)も『盛岡砂子』(もりおかまさご)に「夏日は至って冷泉にて、厳冬温かなること湯のごとし。この辺はこの水によって居を保つ」と記しています。
周辺の農家が朝もぎの野菜を持って来て洗い、馬町の青物市場に出したという話も今では昔語りとなっています。
青龍水は、4段式になっていて、最上段が飲料用、2番目が米研ぎ用、3番目が野菜・食器洗い場、4番目が足洗用と定められていますが、これも昔のまま。
ボランティア団体の「青龍水を潤す会」が清掃、維持管理をしているので、マナーを守って利用を。
平成19年放送のNHKの連続テレビ小説『どんど晴れ』でもこの青龍水が登場しています。
何十年かに一度、枯れることがあるのですが(令和2年にも枯渇)、その原因は定かでありません。
青龍水 | |
名称 | 青龍水/せいりゅうすい |
所在地 | 岩手県盛岡市大慈寺町4 |
関連HP | 盛岡観光コンベンション協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR盛岡駅から岩手県交通バス盛岡城下町線・あさ開行きで11分、鉈屋町前下車 |
ドライブで | 東北自動車道盛岡IC、または、盛岡南ICから約7km |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 盛岡観光コンベンション協会 TEL:019-604-3305 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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