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松川温水路

松川温水路

岩手県八幡平市松尾寄木、八幡平市を東西に横断する松川沿いにあるのが、松川温水路。山岳部の雪解け水が流れ出る松川は、稲作などには水温が低すぎるため、かんがい用水として利用するために昭和53年設置された総延長4km、幅20m、水深0.45mの階段状になった美しい水路です。

松川の水を3度上昇させ、水田に導水する施設

夏でも冷涼な松川の水を(冬季の積雪量が多いため、八幡平では7月上旬まで融雪が続く)、稲作に使用するため(水稲では水温17度以下では冷害障害が発生)、岩手山麓の緩やかな傾斜を利用して、階段を構築。
水路と落差を作り、空気に触れさせて太陽の熱で温める仕組みの水路が温水路です。
階段状にすることで滞留時間が長くなり、日射・大気の持つ熱量を吸収、さらに水の落下する摩擦熱で水温が上昇、80個ほど築かれた段差の松川温水路を通すことで、水温は3度ほど上昇するのだとか。

温水路の水量は一定しているため、水路の落差を利用して水車の羽根で受けとめ発電する小水力発電も行なわれています。

岩手県道212号雫石東八幡平線沿いにある刈屋地区明治百年記念造園遊園地の駐車場に車を入れれば、刈屋地区での温水路(全長1300m)を見学できます。

日本で最初の温水路は鳥海山山麓(秋田県象潟町)の上郷地区温水路群で、長野県軽井沢町の御影用水温水路などが知られています。

松川温水路
名称 松川温水路/まつかわおんすいろ
電車・バスで JR大更駅から岩手県北バス松川温泉行きバスで20分、後藤橋下車、徒歩3分
ドライブで 東北自動車道松尾八幡平ICから約5km
駐車場 明治百年記念造園遊園地駐車場を利用
問い合わせ 八幡平市観光協会 TEL:0195-78-3500
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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