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湯舟沢環状列石

湯舟沢環状列石

岩手県滝沢市湯舟沢、岩手山の南東、東北自動車道滝沢PA(下り)の西にあるストーンサークルが、湯舟沢環状列石(ゆぶねざわかんじょうれっせき)。今から4000年ほど前、縄文時代後期前葉の遺構で、平成2年の発見。実物は地下に保存され、地表に823個の石を使用して原寸大に復元しています。

縄文時代の大規模な共同墓地と祭祀場

平成2年5月25日、大規模団地予定地として発掘調査を行なっていた湯舟沢Ⅱ遺跡から発見されたもので、発掘当時の滝沢村は、保存を決め、史跡公園湯舟沢環状列石として平成10年8月15日に公開しています。
環状列石(ストーンサークル)は、南北20m、東西15mの範囲にさまざまな形の組石が並ぶもので、石の下からは人為的に掘られた穴が多数発見されています。
その分析結果から、縄文時代の大規模な共同墓地と祭祀場であることが判明していますが、環状列石周辺からムラ(集落の遺構)が見つかっていないため、縄文人は墓域と住まいとを分離していたと推測できます。

春分の日には西の谷地山山頂に太陽が沈む場所にあり、縄文人の精神性をも感じさせる環状列石(ストーンサークル)となっています。
遺跡保存にあたって、一帯は公園として整備され、縄文の森をイメージした植栽が行なわれ、縄文時代の雰囲気を知ることが可能。

隣接して滝沢市埋蔵文化財センター展示室があり、「発掘調査が語る滝沢の原始・古代」、「ストーンサークルの謎を探る」などのテーマで、周辺の古代史を学ぶことができます。

岩手県内の環状列石(ストーンサークル)は、湯舟沢環状列石のほか、北上市の樺山遺跡、八幡平市の釜石環状列石が知られています。
また青森県との県境に近い洋野町(ひろのちょう)の西平内Ⅰ遺跡でも環状列石と思われる弧状の石列や集石遺構などが確認されています。

湯舟沢環状列石
名称 湯舟沢環状列石/ゆぶねざわかんじょうれっせき
所在地 岩手県滝沢市湯舟沢
関連HP 滝沢市公式ホームページ
電車・バスで JR片原駅から岩手県交通バスあすみ野入口行きで23分、あすみ野中央下車、徒歩5分
ドライブで 東北自動車道滝沢ICから約5km、滝沢中央スマートICから約6km
駐車場 滝沢市埋蔵文化財センター駐車場を利用
問い合わせ 滝沢市埋蔵文化財センター TEL:019-694-9001/FAX:019-694-9007
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

釜石環状列石

岩手県八幡平市柏台、松尾八幡平ビジターセンターに近い八幡平市さくら公園にある縄文時代のストーンサークルが、釜石環状列石。昭和15年4月に発見されたもので、遺跡保存のため、現在は埋め戻され、公園内にレプリカでストーンサークルが表現されています

樺山遺跡(ストーンサークル)

岩手県北上市、岩手県道255号(広瀬三ケ尻)沿いにある縄文遺跡が、樺山遺跡(かばやまいせき)。丘陵西側の緩い斜面部から平坦部にかけて、縄文時代中期の30ヶ所もの配石遺構(ストーンサークル)のある遺跡で、国の史跡。ガイダンス施設として樺山歴史

北東北のストーンサークル 注目の8基

縄文時代の後期から晩期の初め(3000年~ 4000年前)に縄文人が築いたのがストーンサークル(環状列石)。縄文人の精神文化を表すモニュメントでもあるストーンサークルは、日本最大の大湯環状列石(秋田県鹿角市)を筆頭に、北東北(青森県・秋田県

 

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