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日本料理店密度(人口比)1位の県は、やはり関西に! TOP10を紹介 

日本料理店密度

令和5年に公表された総務省統計局の「令和3年経済センサス‐活動調査」と令和2年国勢調査のデータによれば、人口1000人あたりの「日本料理店の数」は、やはり京都府がダントツの1位。2位は意外にも沖縄県、3位は岐阜県という結果に。日本海側の福井、石川、新潟、そして食材の宝庫の静岡県もランクイン。

日本料理は多様な料理が融合した「京料理」が支えてきた!

日本料理は出汁(だし)の旨味が支える

江戸時代、南禅寺の参拝客のためのお茶屋として開店したことに始まるという老舗「瓢亭」、嵐山に本店を構える「吉兆」、下鴨神社近くで幕末に創業の「下鴨茶寮」、高瀬川のほとりで昭和3年に創業した「たん熊」、大正元年東山に創業の「菊乃井」、そして西陣にあり一子相伝式庖丁(平安時代に生まれた宮中の食の儀式)や有職料理を今に伝える「萬亀楼」と、有名料亭が数多い京都。
「京料理」とも称される繊細な味は、様々な料理手法の特徴を取り入れながら、日本食をリードしてきました。

ユネスコ無形文化遺産に「和食」が選ばれていますが、この京料理、料亭文化のイメージも海外には強いのだと推測できます。

「瓢亭」14代当主で京都府指定無形文化財「京料理・会席料理」保持者の高橋英一氏によれば、「京料理は有職料理、精進料理、懐石料理、おばんざいが融合したもの」とのこと。
そして盛り付けられる器(うつわ)にもこだわりをみせるのが京料理です。

福井県、石川県、新潟県がTOP10入りしているのは、北前船で京の食文化が運ばれたからだと推測できます。
福井県は京都で修行した板前も多く、料理も京風で、旬の魚介やカニを使っての美食が味わえる県です。
石川県も加賀料理と称され、新潟県も含め東西の文化が融合という点も特長です。

2位の沖縄県は、沖縄料理が日本料理に分類されるためのランクインだと推測できます。
厳密な「出汁」(だし)文化の和食とは異なりますが、分類上、琉球料理=郷土料理なので、日本料理ということに。

3位の岐阜県も京都に近いという地の利、そして有名な「長良川の鵜飼」があることからも中京圏の奥座敷的な意味合いもあり、懐石料理が発達しています。
水を活かして豆腐料理、湯葉料理など、水や素材にも恵まれているというメリットもあるのかもれません。

7位の静岡県は、「和食への貢献の多い県というのがベースにあります」(静岡県文化政策課)というように、鰹節のカツオ、わさび、ウナギ、日本茶などを産する「食材の王国」。
東西に長い県で、東海道が通ることで東西の文化が融合、茶屋や旅籠も発達し、日本料理が発展したのです。
「静岡県がなければ和食は違うものになっていた」(静岡県文化政策課)と自負するのが静岡県です。

夏の京料理、鱧(はも)の湯引き

日本料理店密度(人口比) TOP10

順位都道府県名日本料理店密度
(人口1000人あたり)
日本料理店数
1位京都府0.6031554
2位沖縄県0.495727
3位岐阜県0.490969
4位東京都0.4826775
5位山梨県0.478387
6位福井県0.455349
7位静岡県0.4531646
8位石川県0.438496
9位佐賀県0.429348
10位新潟県0.414912
日本料理店密度(人口比)1位の県は、やはり関西に! TOP10を紹介 
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