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白峯寺(四国八十八ヶ所霊場第81番札所)

白峯寺(四国八十八ヶ所霊場第81番札所)

香川県坂出市、五色台西端の白峰山中腹にある真言宗御室派の古刹、白峯寺(しろみねじ)。寺の縁起によれば、弘仁6年(815年)、空海(弘法大師)が白峰山に宝珠を埋め堂を建立、貞観2年(860年)、円珍(智証大師)が本尊の千手観音を刻んで安置したのが始まりと伝えられています。

境内の堂宇は、四国屈指の重要文化財群!

長寛2年(1164年)、鳥羽法皇の崩御に始まる保元の乱で、讃岐国に配流されていた崇徳上皇(すとくじょうこう)が崩御した際、遺体は白峯寺の北西にある白峰山に御陵を築き葬られました。
その後、境内に上皇の霊を祀る御廟所「頓証寺殿」(とんしょうじでん)を建立したため、頓証寺とも呼ばれるように。

慶長4年(1599年) 再建の本堂、文化8年(1811年)再建の大師堂、万治4年(1661年)建立の阿弥陀堂、安永8年(1779年)再建の行者堂、江戸時代後期築の薬師堂、勅使門、享保9年(1724年)建立の御成門、鎌倉時代の作と伝わる十三重塔が2基は、国の重要文化財。
さらに延宝8年(1680年)、高松藩主・松平頼重が寄進した勅額門と頓証寺殿(拝殿と奥殿)も国の重要文化財と貴重な文化財の宝庫となっています。
宝物館に収蔵された後小松天皇の筆とされる勅額も国の重要文化財に指定。

干支(えと)の守り本尊がそれぞれに祀られた堂があるので、自身の堂に参詣を。
白峰山に棲んだという日本八天狗にも数えられる白峯大権現(相模坊)も祀られています。

江戸時代の読本作者・上田秋成(あきなり)による怪異小説『雨月物語』のなかで、崇徳上皇と親交のあった漂白の歌人・西行が白峰の御陵を訪ね、成仏できない上皇の霊と対話する場面が登場するなど、悲運の人・崇徳上皇の怨念にまつわる伝説も残されています。

四国で唯一の天皇の墓所である白峯陵が隣接しています。

四国八十八ヶ所霊場(四国遍路) 霊場間の距離・時間

80番札所・国分寺(こくぶんじ/香川県高松市国分寺町国分2065) ・・・(車14km・30分/徒歩6.7km2時間)・・・81番札所・白峯寺(しらみねじ/香川県坂出市青海町2635)・・・ (車8km・15分/4.6km・1時間20分) ・・・ 82番札所・根香寺(ねごろじ/香川県高松市中山町1506)

白峯寺(四国八十八ヶ所霊場第81番札所)
名称 白峯寺(四国八十八ヶ所霊場第81番札所)/しらみねじ
所在地 香川県坂出市青海町2635
関連HP 白峯寺公式ホームページ
電車・バスで JR坂出駅からタクシーで20分
ドライブで 瀬戸中央自動車道坂出北ICから約16km
駐車場 250台/有料
問い合わせ 白峯寺 TEL:0877-47-0305/FAX:0877-47-3685
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

国分寺(四国八十八ヶ所霊場第80番札所)

741(天平13)年、聖武天皇の勅願で行基が開いた国分寺のひとつ、讃岐国分寺の後継寺院。弘仁年間(810年〜824年)、空海再興と伝わり、四国八十八ヶ所霊場第80番札所になっています。東西220m、南北240mもの広大な寺域に伽藍が建ち並ぶ

根香寺(四国八十八ヶ所霊場第82番札所)

香川県高松市、高松市西部・五色台の青峰中腹にある天台宗系の単立寺院が根香寺(ねごろじ)。寺伝によれば、入唐前の空海が花蔵院を建立、五大明王を祀ったのが始まりとか。天長9年(832年)、円珍(智証大師)が香木で千手観音を刻み、千手院を建立。こ

 

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