香川県綾歌郡宇多津町、瀬戸内海に臨む道の駅恋人の聖地うたづ臨海公園に復元された入浜式塩田横にあるのが国の登録有形文化財・旧仲枡塩田水門(きゅうなかますえんでんすいもん)。長大な花崗岩の柱と梁を組み合わせて築いた大規模な塩田水門で、「大正15年5月竣功、石工詫間 渡邉柳太郎」と刻まれています。
仲桝塩田の花崗岩製水門を移設
1.5mスパン2門を設備した高さ5.3の水門で、入浜式塩田に降った雨などの余水の排出用に築かれたもの。
入浜式塩田の塩田地盤は最少干潮位より高めの場所に築き、多量の海水の取り入れが容易になるよう工夫されていました。
そのため、排水がネックで、雨水などの余水をいち早く排水するために塩田を守る堤防に水門が築かれていました。
もともとは50haという規模を誇った仲桝浜の仲枡塩田(なかますえんでん)にありましたが、昭和62年に移設されています。
宇多津町産業資料館の所蔵物、復元塩田とともに「宇多津の塩業関連遺産」として経済産業省の近代化産業遺産「瀬戸内海沿岸の気候風土に育まれた製塩業・醸造業の近代化の歩みを物語る近代化産業遺産群」になっています。
旧仲枡塩田水門 | |
名称 | 旧仲枡塩田水門/きゅうなかますえんでんすいもん |
所在地 | 香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4 |
電車・バスで | JR宇多津駅から徒歩15分 |
ドライブで | 瀬戸中央自動車道坂出ICから約5km。または、坂出北ICから約4.7km |
駐車場 | うたづ海ホタル駐車場(54台/無料) |
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