1月1日10:00〜、富山県射水市(いみずし)の加茂神社(下村加茂神社)で『鰤分け神事』(ぶりわけしんじ)が斎行されます。射水市下地区の加茂神社では、全国で唯一の民俗的行事「魚の読みあげ」が行なわれています。村の氏子たちは「鰤の読みあげ」と呼び、この行事が終わると氏子の全戸に鰤の切り身と鏡もちが配られます。
京へ塩蔵した鰤を現物税として納めていた名残りの行事
元旦の朝、加茂神社(下村加茂神社)拝殿に塩鰤6尾が供えられ、神事が開始。
宮司の祝詞(のりと)とともに、読み上げ役がすべての塩鰤のヒレを立て、1尾ずつ高々と持ち上げて「下村」、「倉垣小杉」、「柳瀬」と塩ブリを奉納した氏子地区名を読み上げます。
その後、献酒披露式が行なわれ、祝い年(五歳の裃祝い、還暦、古稀、喜寿、米寿)と厄年を迎えた氏子から献供された酒や山海の幸を、宮司が神前で読みあげて披露。
神事が終わると、料理役が奉納された塩鰤と鏡餅が切り分け、奉納した氏子3地区すべての世帯に配られます。
配られた鰤の切り身を焼いて食べることによって、今年1年の無病息災を祈願するもの。
加茂神社は、平安時代の治暦2年(1066年)の創建と伝わる古社。
加茂神社周辺の倉垣庄は寛治4年(1090年)に京、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ=下鴨神社)の神領となり、京へ塩蔵した鰤を現物税として納めていた名残りと推測されています。
加茂神社『鰤分け神事』|射水市 | |
開催日時 | 1月1日10:00~ |
所在地 | 富山県射水市加茂中部630 |
場所 | 加茂神社 |
関連HP | 射水市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | あいの風とやま鉄道小杉駅からタクシーで20分 |
ドライブで | 北陸自動車道富山西ICから約9.4km |
駐車場 | 150台/無料 |
問い合わせ | 射水市港湾・観光課 TEL:0766-51-6676 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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