日本有数の炭酸濃度として温泉ファンには知られる奥会津・金山町の大塩温泉。その近くには、明治初年に薬泉として会津で販売され、明治38年にはヨーロッパにも輸出された天然水が自然湧出しています。その井戸が見学、飲水できるほか、瓶詰めにして販売する工場見学も可能です。
炭酸が自噴する井戸を見学したら自慢の炭酸水の購入を
瓶詰めにされた「奥会津金山 天然炭酸の水」は、国産のプレミアム炭酸水として注目を浴びていますが、金山町内の旅館、民宿や「道の駅奥会津かねやま」などでも販売されています。
「平均硬度45度という軟水で、微炭酸」という特長は、料理の味を引き立てる脇役に最適なんだとか。
硬度が低いほど、まろやかで甘く飲みやすい水ということで、しかも天然の炭酸水というのはまさに大自然の贈り物。
世界広しとといえど、実に希少なものなのです。
そんなわけで、この炭酸水「G7 伊勢志摩2016」の卓上水としても使われています。
ヨーロッパではフランスのボルヴィック(Volvic)などを除いて硬水の炭酸水が大半で、明治時代にもその辺を見越しての輸出だったと推測できます。
「奥会津金山 天然炭酸の水」は、遊離炭酸(二酸化炭素)1500㎎/ℓ以上という炭酸水ですが、ヨーロッパのように石灰質の地層を抜ける炭酸水ではなく、地層深くのマグマ溜まりに由来すると推測されています(炭酸水、炭酸泉、温泉に含まれる二酸化炭素と火山活動は非常に密接な関係があることがわかっています)。
金山町を旅する目的として、ぜひ、この炭酸水が自噴する井戸を加えましょう。
そして、宿で、料理に合わせて、炭酸水をお試しあれ。
取材協力/金山町
取材日/平成30年1月22日・23日
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag