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鹿島流し|大仙市

鹿島流し

6月下旬、大仙市で『鹿島流し』。小学校の児童たちが、保護者とともに鹿島船を作り、「鹿島さま」と呼ばれる紙細工の武者人形や願いをこめた旗を乗せ、丸子川に流して五穀豊穣・悪疫退散などを祈願します。鹿島送りの原形をそのままに、現在に伝える伝統行事として知られています。

鹿島船に丸子川に流して五穀豊穣を祈願

田植えも終わった旧暦5月、大曲周辺では鹿島流しが行なわれてきました。
鹿島大明神の旗を立てた武者人形にお膳を備え、「おやき」と呼ばれる餅と路銀の十文銭を背負わせて船に乗せ、諏訪神社で御祈祷を受けたあと、丸子川に流すというもの。

現在では、地元の児童がその伝統を伝えています。
丸子川河川敷(JR大曲駅から徒歩10分)では、大曲小学校の児童たちが、全校縦割り活動で制作した武者人形や願いを込めた旗を鹿島舟に乗せ、丸子川に流して五穀豊穣・悪疫退散などを祈願します。

玉川河川敷(JR大曲駅から徒歩30分)では、花館小学校の全校児童が縦割りグループに分かれて鹿島人形を制作し、鹿島舟に乗せ、玉川に流して五穀豊穣・家内安全などを祈願します。

秋田県になぜ鹿島信仰が根付いた!?

茨城県鹿嶋市にある鹿島神宮を中心とした鹿島信仰。
大和朝廷の東北侵攻、蝦夷(えみし)制圧はこの鹿島神を掲げてのものでした。

鹿島様とはそもそも武運を守る神、武甕槌大神(たけみかつちのおおかみ)を祭神としていますが、現在では病や厄をはらう厄神の信仰と習合し、人形が身代わりとなって人々の災いを除いてくれるとされています。

鹿島送りは、東日本の各地にみられる人形送りの民俗で、とくに秋田県では虫送りの行事が「鹿島送り」、「鹿島流し」と呼ばれています。

鹿島流し|大仙市
開催日時 6月下旬、13:00頃〜玉川河川敷、15:00頃〜丸子川河川敷
所在地 秋田県大仙市大曲
場所 玉川河川敷・丸子川河川敷
電車・バスで JR大曲駅から徒歩10分で丸子川河川敷。徒歩30分で玉川河川敷
問い合わせ 大仙市役所観光交流課 TEL:0187-63-1111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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