明治時代から昭和時代初期、現在の千葉市周辺の海岸は、夏場には海水浴で賑わいました。千葉県最初の海水浴場も明治21年に開設された稲毛海岸です。そんな水遊びのできる浜を復元しようとして千葉市花見川区に昭和63年7月に誕生した人工のビーチが検見川の浜。残念ながら水遊びだけで、遊泳は不可となっています。
マリンスポーツと水遊びが楽しめる
稲毛海岸や幕張など、現在の千葉市の遠浅の海は海水浴や潮干狩りなどに適し、東京方面などからの日帰りの行楽地として賑わいをみせました。
検見川町にあった検見川海岸も遠浅で海水浴場として人気を博し、昭和40年代半ばまで多くの人が海水浴や納涼に訪れていました。
高度成長時代に、臨海部は埋め立てが進み、現在の千葉市の面積の8分の1にあたる土地が生まれ、工業団地や住宅団地が建設されたのです。
検見川地区の埋め立ては、昭和42年から始まり、海岸線から沖合2kmまでの埋め立てが実施され、結果として昭和50年には、直立護岸の海岸になってしまったのです。
この味気ない海岸線を親水海岸に変身させるため、昭和52年から人工ビーチの建設がスタート。
昭和63年7月に円弧状の突堤に守られた砂浜海岸が生まれました。
これが検見川の浜です。
汀線は1300mもあり、トロピカルな雰囲気も漂いますが、残念ながら海水浴は不可。
お隣の稲毛海岸は、大量の砂を撒いて、海水浴ができる比較的に遠浅の海を再現していますが、稲毛の浜は、防潮堤はあるものの、海岸の浸食が進みすぐに2mほどの深さまで落ち込んでいるのです。
そのため、遊泳禁止にもかかわらず泳いでしまい、死亡事故も発生する事態に。
遊泳できるのは稲毛海岸だけなので、泳ぎが目的の人はそちらへ。
また、突堤は危険のため、立ち入りは厳禁。
水遊びをする場合でも海中に入ると、急に深くなっている場所もあるので、とくに幼児連れは注意が必要です。
【東京湾で水遊び】トロピカルな雰囲気で人気! 検見川の浜 | |
名称 | 検見川の浜/けみがわのはま |
所在地 | 千葉県千葉市美浜区磯辺 |
関連HP | 千葉市公式ホームページ |
電車・バスで | JR稲毛駅西口から海浜交通バスで海浜公園行き15分、終点下車、徒歩5分。または、JR稲毛海岸駅から海浜交通バス海浜プール入口行き10分、終点下車、徒歩5分 |
ドライブで | 東関東自動車道湾岸千葉ICから約5km、湾岸習志野ICから約9km。または、京葉道路幕張ICから約8km |
駐車場 | 346台/無料 |
問い合わせ | 中央・美浜公園緑地事務所 TEL:043-279-8440/FAX:043-278-6287 |
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