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第28回嘉瀬川杯遣唐使船レース|佐賀市|2024

嘉瀬川杯遣唐使船レース

2024年8月25日(日)8:00~17:00(競技開始9:00)、佐賀県佐賀市の嘉瀬川河川敷、みどり橋一帯で『第28回嘉瀬川杯遣唐使船レース』が開催。鑑真(がんじん)が佐賀の嘉瀬津に上陸したことにちなんだ、1チーム12人~16人による手漕ぎ船レース。予選、敗者復活、準々決勝、準決勝、決勝が行なわれます。

佐賀県唯一の本格的な和船による競漕

鑑真らが来日時に乗船した遣唐使船を模した和船で競漕行事を行なう事で、鑑真和上が5回の失敗を経て、嘉瀬津( 嘉瀬川の河港)に上陸した故事を偲び、往時の文化・歴史を学ぶとともに河川愛護の考えを広めることが目的で開催されるイベント。
合図を送るドラ1人、舵取り1人を含めてチーム編成は12人~16人で、毎年40チームが公募されています。

遣唐使船のミニサイズで、250mのコースを往復するレース。
県内外から1200人を超える選手団が勇壮な競漕を展開し、佐賀県の夏の風物詩といわれるまでに発展しています。

鑑真は、嘉瀬川の河湊・嘉瀬津に上陸

遣唐使とは、舒明天皇3年(630年)から寛平6年(894年)の間に、日本から唐に派遣された公式の使節で、その回数は16回(回数に関しては数え方などにより諸説あります)。

遣唐使船の大きさは長さが30m、幅7m~8m、帆柱3本で平底箱型でした。
定員オーバーなどもあって遭難する船が多く、まさに命がけの渡海でした。
それでも山上憶良(やまのうえのおくら)、吉備真備(きびのまきび)、最澄、空海などが唐へ渡り、先進の文化や宗教、政治制度などを持ち帰ったのです。

遣唐使が帰国の際に伴ってきた鑑真は、5回の来日に失敗し、両眼を失明しながら、ようやく6回目に沖縄、屋久島経由で秋目(秋妻屋浦/現在の南さつま市坊津)を経て有明海に注ぐ嘉瀬川の河湊・嘉瀬津に上陸し、天平勝宝5年12月26日(754年1月23日)大宰府(だざいふを)に到着。

鑑真は大宰府観世音寺に隣接する戒壇院で初の授戒を行ない、天平勝宝6年2月4日に平城京に到着したのです。
佐賀県立森林公園には、鑑真和上記念碑(井上靖氏自筆の「和上讃仰碑」、モニュメント)が立っています。

『嘉瀬川杯遣唐使船レース』に使われる船は全長10m、船幅は1.5mしかないので、実際の遣唐使船は全長だけでも3倍もあったということに。

ちなみに、嘉瀬川の河湊・嘉瀬津の正確な場所、つまりは鑑真の上陸地点は定かではありませんが、中世には九州屈指の湊として繁栄しました。

第28回嘉瀬川杯遣唐使船レース|佐賀市|2024
開催日時 2024年8月25日(日)8:00〜17:00、競技スタートは9:00
所在地 佐賀県佐賀市鍋島町蛎久
場所 嘉瀬川(県立森林公園西・嘉瀬川橋下流一帯)
電車・バスで JR佐賀駅バスセンターから嘉瀬・徳万方面、嘉瀬橋下車、徒歩5分
ドライブで 長崎自動車道佐賀大和ICから約3km
問い合わせ さが鑑真和上まつり 遣唐使船レース推進協議会 TEL:0952-97-6778
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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