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番所鼻自然公園

番所鼻自然公園

江戸時代後期の文化7年(1810年)、『九州沿海図』作成のため測量に立ち寄った伊能忠敬(いのうただたか)をして「蓋し天下の絶景」といわしめ、『三国名勝図絵』にも「南の海上には、屋久・種子・硫黄・黒島等の諸島波際に星羅」と記された絶景の地が鹿児島県南九州市の番所鼻自然公園(ばんどころばなしぜんこうえん)。

江戸時代から風光明媚で有名な小さな岬

御崎から眺めると海上に「薩摩富士」と呼ばれる開聞岳(かいもんだけ)がまさに富士のように浮かびます。
溶岩流でできた小さな岬一帯は自然公園となっていて波静かな日なら磯遊びも可能。
開聞岳が一望できる展望スペースや、「幸せの鐘」、そして「伊能忠敬先生絶賛の地」(内閣総理大臣の鳩山一郎筆)が立っています。

伊能忠敬が薩摩半島を回ったのは、68歳での7回目の旅。
文化7年7月12日(1810年8月11日)、頴娃郡(えいぐん)郡村の郷士・中島勘兵衛宅、郷士・種田市郎右衛門宅を宿舎に、川尻浦~開聞崎~字津瀬~郡村字前浜と歩いています。
諸国を巡り、かなり目の肥えた伊能忠敬が絶賛したのですから、まさに絶景中の絶景。

この風光明媚で眺めのいい岬には、船着場もあり、薩摩藩の番所があったのが地名の由来。

一帯には天然のプールのような海岸が続いていますが、鹿児島湾南端に位置する阿多カルデラ噴出物が生んだ波蝕棚。
波によってもろい部分が失われて、天然のプールを生み出したのです。

番所鼻自然公園と釜蓋神社を結び、シーホーネクタイを目印に歩くという頴娃シーホーウォークも用意されています。
日本で唯一のタツノオトシゴ観光養殖場「タツノオトシゴハウス」(入場無料)もあるので、時間が許せばお立ち寄りを。

番所鼻自然公園
名称 番所鼻自然公園/ばんしょばなしぜんこうえん
所在地 鹿児島県南九州市頴娃町別府
関連HP 南九州市公式ホームページ
電車・バスで JR水成川駅からタクシーで5分
ドライブで 指宿スカイライン頴娃ICから約14km
駐車場 40台/無料
問い合わせ 南九州市商工観光課観光係 TEL:0993-83-2511/FAX:0993-83-2050
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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