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犬飼滝

犬飼滝

天保14年(1843年)に薩摩藩が編纂した『三国名勝図会』にも記載の名瀑が鹿児島県霧島市の犬飼滝(いぬかいのたき)。坂本龍馬がお龍との「日本最初の新婚旅行」に出かけた際、この犬飼滝にも出かけています。天降川 (あもりがわ)に懸かる落差36m、幅22mの滝は、県道沿いにある滝見台からなら手軽に見学が可能。

新婚旅行中の龍馬が姉にしたためた手紙で絶賛した名瀑

3万前に姶良カルデラ(あいらかるでら=鹿児島湾奥にある直径20km凹地)を生んだ姶良大噴火で発生した入戸火砕流(いとかさいりゅう)の溶結凝灰岩(大量の火山灰などの堆積物が熱によって溶結して誕生した岩)できています。

慶応2年3月17日(1866年5月1日)、坂本龍馬・お龍夫妻は、日当山温泉(ひなたやまおんせん)から塩浸温泉(しおひたしおんせん)に向かう途中で、滝の轟く音を聞き、塩浸温泉の滞在中にこの犬飼滝にも足をのばし、姉・坂本乙女への手紙のなかで、
「陰見の滝其の布は十間も落ちて、中程には少しでもさわりなし。実、この世の外かと思われ候ほどのめずらしき所なり。此処に十日計も止まりあそび、谷川の流にて魚をつり、短筒をもちて鳥をうちなど、まことにおもしろかりし」
と激賞しています。

神護景雲3年(769年)、この地に配流された和気清麻呂(わけのきよまろ)もここに遊んだと伝えられ、近くには和気清麻呂を祭神とする和氣神社も鎮座しています。

鹿児島県道470号(犬飼霧島神宮停車場線)が滝の横を走り、犬飼滝を見下ろす道路脇には犬飼滝滝見台が整備されています。
滝壺近くまで遊歩道(300m/徒歩10分)で下ることも可能。

犬飼滝
名称 犬飼滝/いぬかいのたき
所在地 鹿児島県霧島市牧園町下中津川
関連HP 霧島市観光協会公式ホームページ
ドライブで 九州自動車道溝辺鹿児島空港ICから約13km
駐車場 犬飼滝滝見台駐車場(10台/無料)
問い合わせ 霧島市観光課 TEL:0995-45-5111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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