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冠嶽園

冠嶽園

鹿児島県いちき串木野市にある中国風の庭園が冠嶽園。鎭國寺頂峯院(ちんごくじちょうぼいん)跡地に、徐福を顕彰するとともに、徐福の故郷中国との友好交流の願いを込めて作庭された自然式山水庭園。「蘇州の庭園は江南一」といわれた中国・蘇州の庭園を模しています。

徐福伝説の残る冠嶽山麓に築かれた中国風庭園

鎭國寺頂峯院は、用明天皇の御代(580年代)に蘇我馬子(そがのうまこ)が冠嶽(かんむりだけ)の3ヶ所(西嶽・中嶽・東嶽)に熊野三所権現を勧請し、別当寺として興隆寺を建てたのに始まるちう名刹。
平安時代に天台宗に、その後真言宗となり、藩政時代には藩主・島津家の庇護を受けましたが、官軍だった薩摩藩では明治初年の廃仏毀釈(明治政府が天皇親政による「祭政一致」の立場から神道を国教化)の荒波が吹き荒れて廃寺となっています(昭和61年、宗教法人として復興)。

頂峯院跡地に築かれた冠嶽園は「自然式山水庭園」で、明代、清代に多く造られた中国庭園の様式。
串木野市が面する東シナ海は、東中国海(East China Sea)で、中国では東海(东海)と表記される海。
その東シナ海(東海)を隔てて、徐福伝承でも繋がる中国との友好をも鑑みて築かれた庭園です。

秦の始皇帝の命で、不老長寿の妙薬を求めて日本にやって来たという伝説の徐福は、照島海岸に上陸し、串木野の冠嶽で封禅(ほうぜん)の儀式を行なって冠を留めたことが山名の由来という伝承があり、冠嶽は日本各地にある徐福伝説の地のひとつ。

九州では、佐賀県佐賀市に伝わる徐福伝説が知られています。

冠嶽園
名称 冠嶽園/かんがくえん
所在地 鹿児島県いちき串木野市冠嶽13511-7
関連HP いちき串木野市総合観光サイト
電車・バスで JR串木野駅からタクシーで15分
ドライブで 南九州自動車道串木野ICから約7km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 冠岳コミュニティセンター TEL:0996-32-0760
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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