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宮ヶ浜港防波堤(捍海隄)

宮ヶ浜港防波堤(捍海隄)

鹿児島県指宿市西方、JR指宿枕崎線・宮ヶ浜駅の北にあるのが、宮ヶ浜港防波堤(みやがはまこうぼうはてい)。捍海隄(かんかいてい)と呼ばれる江戸時代末期、天保5年(1834年)に築造された大規模石造防波堤で、国の登録有形文化財に指定されています。

天保5年(1834年)築造の石造防波堤が現存

宮ヶ浜の海は遠浅で、船を安全に停泊させるところがなく、大波、台風襲来で船が転覆する危険がつきまとっていました。
天保4年(1833年)、藩政の実権を握った第10代薩摩藩主・島津斉興(しまづなりおき)は、防波堤の築造を命令。
延長215m、高さ5m、く字形の石造防波堤が翌年に完成しています。
内海側の法面と先端部の法面を荷降ろしに便利な雁木状(階段状)とし、天端には石灯籠と繋船柱を設けています。
近くにある指宿小学校の校庭に記念碑が立っています。

宮ヶ浜港は、幕末の海商・濵﨑太平次ゆかりの港で、宮ヶ浜を走る国道226号沿いには明治・大正時代に建てられたレトロな商家が現存(5軒が国の登録有形文化財に指定されています)。
また、宮ヶ浜港防波堤(捍海隄)背後にある松尾崎神社は中世の松尾城跡で、元和元年(1615年)の一国一城令で廃城になるまで、指宿氏、頴娃氏の居城でした。
松尾城は宮ヶ浜湊を交易、軍事に活用していただろうことは容易に想像がつきます。

画像協力/(公社)鹿児島県観光連盟

宮ヶ浜港防波堤(捍海隄)
名称 宮ヶ浜港防波堤(捍海隄)/みやがはまこうぼうはてい(かんかいてい)
所在地 鹿児島県指宿市西方
関連HP 指宿市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR宮ヶ浜駅から徒歩15分
ドライブで 指宿スカイライン頴娃ICから約21km
駐車場 宮ヶ浜港を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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