1月3日8:00〜10:00、出雲市で『吉兆さんと番内』が行なわれます。出雲大社の門前町に伝わる新春を飾る一大行事が「吉兆さん」と「番内」と呼ばれる伝統的な2つの神事。新年の喜びと繁栄を祈願する出雲大社氏子たちに伝わる賑やかで厳粛な行事です。
「吉兆さん」は江戸時代には創始されていた歴史ある神事
「吉兆さん」とは、「歳徳神」と大きく縫い取りした高さ10m、幅1mの幟(のぼり)「吉兆幟」(きっちょうばん)のことで、大社町に14組あります。
「吉兆さん」を立て『大社神謡』(たいしゃしんよう=北前船の寄港地として栄えていた頃の舟歌からきた祝歌)を歌い町内を練り歩き、年頭にあたって歳徳神に祈りを捧げる神事です。
享保16年(1731年)にはすでに行なわれていた記録があり、吉兆神事として島根県の無形民俗文化財に指定されています。
「番内」は白や赤の大きな鬼の面をかぶり神楽衣装を身に着けた42歳の厄男。
吉兆さんが町内を練り歩いている時に、その先祓い役として「番内」は家々を回り、玄関先でササラになった青竹を持って地面を叩きふりかざしながら「悪魔(あくまん)払い、悪魔(あくまん)払い」と叫んで厄祓いをします。
吉兆神事の先祓い役の猿田彦や随神が、明治時代中頃から厄年の男などが扮装をして「悪魔払い」といいながら、家々を巡り歩くようになったもの。
近年では町内各地区で少子高齢化が進み、神事の担い手不足に直面しています。
見学できる場所は出雲大社本殿前、出雲大社神楽殿前、出雲教神殿前など。
吉兆さんと番内|出雲市 | |
開催日 | 毎年1月3日 |
所在地 | 島根県出雲市大社町杵築東195 |
場所 | 出雲大社本殿前、出雲大社神楽殿前、出雲教神殿前など |
関連HP | 出雲観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR出雲市駅から一畑バス出雲大社行きで30分、出雲大社下車 |
ドライブで | 山陰自動車道出雲ICから約11km |
駐車場 | 大駐車場(385台/無料)・駐車場(360台/無料)・駐車場(20台/無料) |
問い合わせ | 出雲市大社支所 TEL:0853-53-3111 |
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