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安国論寺

安国論寺

日蓮が清澄寺を出て鎌倉を目ざし、建長5年(1253年)に開いた松葉ヶ谷(まつばがやつ)草庵跡と伝えられる寺が安国論寺。文応元年(1260年)、この地で日蓮は『立正安国論』(りっしょうあんこくろん)を執筆したと伝えられ、境内には松葉ヶ谷法難時に、白猿に導かれて避難した南面窟なども残されています。

鎌倉幕府と対立した日蓮が結んだ庵がルーツの日蓮宗の名刹

南面窟
日朗上人荼毘所

建長5年(1253年)、日蓮は、4月28日に立教開宗した安房国・清澄寺(現・千葉県鴨川市)から鎌倉に入り、松葉ヶ谷に草庵を構えます。
ここで、『立正安国論』を著し、北条時頼(鎌倉幕府第5代執権)に建白しましたが、時頼が禅宗を信仰するということもあって他宗派を排除するという過激な内容から、時頼によって伊豆に、さらに北条時宗の手にによって佐渡へ流されるなど、法難を受けています。

日蓮の弟子・日朗は、文応元年(1260年)、「立正安国論」を執筆した岩穴(法窟)の脇に安国論窟寺を建立したのが寺としての始まりです。

境内には『立正安国論』により他宗徒から焼き打ちされた際、日蓮が一時避難したと伝わる洞窟・南面窟(なんめんくつ)、日朗上人荼毘所が残されています。
また日蓮も通ったという富士見台からは鎌倉の海と富士を一望に。

境内には妙法桜、海棠(カイドウ)、山茶花(サザンカ)も咲き、花の寺としても親しまれています。

安国論寺
名称 安国論寺/あんこくろんじ
所在地 神奈川県鎌倉市大町4-4-18
関連HP 鎌倉市公式ホームページ
電車・バスで JR鎌倉駅東口から徒歩15分
ドライブで 横浜横須賀道路朝比奈ICから約6.5km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 安国論寺 TEL:0467-22-4825
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

清澄寺

2017年2月21日

 

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