神奈川県足柄下郡箱根町湯本、箱根湯本駅から徒歩7分、湯本橋のたもとにあるはつ花そばは、昭和9年創業の老舗そば店。つなぎに自然薯と卵を使い、水を一切使わずに打ったそばは、コシがあり、のどごしもなめらか。湯本橋のたもとの「本店」のほか、川沿いにある「新館」がありますがメニューは同じです。
箱根湯本名物、自然薯つなぎのそばを味わおう
昭和9年、創業者の小宮義一は、勤め先の洋品店が倒産し、故郷の箱根に戻った際、小田原でのそば屋の繁盛ぶりに驚き、当時箱根にはなかったではそば屋を開業したのだとか。
はつ花という粋な名前は、浄瑠璃『箱根霊験躄仇討』にも描かれた、貞女初花に由来(近くの鎖雲寺に墓があります)。
富士屋ホテルの「カスケードルーム」が誕生したのが昭和9年、富士箱根伊豆国立公園の制定、そして「フラワーパレス」として外国人に親しまれる「花御殿」が竣工したのが昭和11年なので、箱根が観光地として大きく前進した時代です。
自然薯を練りこんだ「新しいそば」が完成したのは、戦後のこと。
当時、手に入れる事が困難だった小麦粉の代わりに、箱根山中で掘った自然薯を使ってつないだところ、美味しいそばが誕生したのです。
つなぎに自然薯をを使うと、「時間がたっても伸びないという利点も生まれた」のだとか。
国産のそば粉と地卵、そして自然薯だけで打つそばは、そば、自然薯山かけ、薬味がセットになった「せいろそば」で味わうのが定番。
夏なら、冷たいそばに自然薯の山かけをかけた貞女(ていじょ)そばも人気です。
箱根湯本温泉街でも名の知れた店で、人気があり、昼どきには多少待ちますが、並んででも食べたい味。
「季節によって芋の味が微妙に変化するので、自然の育んだ四季折々の味わいが楽しめます」とのこと。
時間がたっても伸びない特性を活かし、「おみやげ蕎麦」も用意。
はつ花そば | |
名称 | はつ花そば/はつはなそば |
所在地 | 神奈川県足柄下郡箱根町湯本635 |
関連HP | はつ花そば公式ホームページ |
電車・バスで | 箱根登山鉄道箱根湯本駅から徒歩7分 |
ドライブで | 小田原厚木道路箱根口ICから約3km |
駐車場 | 6台/無料 |
問い合わせ | はつ花そば TEL:0460-85-8287 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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