横浜港に臨む山下公園の西端(大さん橋側)にあるインド式の水飲み場がインド水塔。関東大震災(大正12年)では、横浜在住の在日インド人が多数被災しましたが、その救済のために横浜市民が尽力。震災の瓦礫処分場だった山下公園に、横浜市民への感謝と同胞の慰霊のために昭和14年12月に在日インド人協会が建立したのがインド水塔です。
モスク風のかつての水飲み場は、モニュメントとして機能
大正12年の関東大震災では、横浜在住のインド人116人が被災し、死者も28人を数えています。
個性的なデザインのインド水塔の設計は、横浜市の建築課長の鷲巣昌(わしずあきら)。
関東大震災の復興のために、同潤会(どうじゅんかい)が、都内各所(代官山、神宮参道など)に鉄筋コンクリートの集合住宅の建設を始めたましたが(これが同潤会アパート)、鷲巣昌は、川本良一の配下としてその建築にも関わっています。
イスラム寺院の中庭に配される泉亭のような造りで、ドーム天井には見事なモザイク画も配されています。
本来は山下公園の水飲み場ですが、現在は衛生上の問題からモニュメントとして保存(横浜市認定歴史的建造物)。
山下公園・インド水塔 | |
名称 | 山下公園・インド水塔/やましたこうえん・いんどすいとう |
所在地 | 神奈川県横浜市中区山下町279 |
関連HP | 横浜市公式ホームページ |
電車・バスで | 横浜高速鉄道みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩4分、またはJR・横浜市営地下鉄関内駅から徒歩13分 |
ドライブで | 首都高速横羽線横浜公園ランプから約2km |
駐車場 | 山下公園駐車場(223台/有料) |
問い合わせ | 横浜市環境創造局山下公園 TEL:045-681-1860 |
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