神奈川県横浜市都筑区にある都市公園が川和富士公園(かわわふじこうえん)。正式名は、港北ニュータウン近隣13号公園ですが、幕末に富士講が築いた富士塚、川和富士があることから川和富士公園と呼ばれています。川和富士は、川和高校寄りに築かれていましたが、港北ニュータウン建設で移築されています。
移築前は2倍の大きさがあったという富士塚
川和富士は、周囲に視界を遮るものがないため、西南西に富士山を仰ぐことはもちろん、ベイブリッジ、ランドマークタワーと周囲の展望もバツグン。
しかも川和富士山頂の標高は74m(高さ14m)、横浜市内の富士塚では最高所に位置しています。
もともとは、幕末の安政5年(1857年)に村境が確定した直後、万延元年(1860年)の築造で、この年が富士山御縁年の庚申年にあたるため、富士塚が築かれたもの。
入り組んだ境界争いをなくすために築かれたという富士塚です。
明治18年、明治20年の地震と関東大震災で破損していますが修築。
昭和52年7月の移築前は、標高80m(高さ27m)底部直径40mというので、現在の2倍の大きさでした。
明治24年の修築時に建立された浅間大神(あさまのおおかみ)の石碑に、「浅間大神 明治廿四年四月十五日 建立 川和中 庚申塔 明治廿四年四月十五日 森講中」とあり、森講という講中が築いたものであることがわかります。
横浜市都筑区一帯は、江戸時代中期〜明治に隆盛した富士講が盛んな地で、池辺富士(池辺町)、山田富士(北山田1丁目・山田富士公園)など7基の富士塚がありましたが、都市化の波で現在では3基が残るのみとなっています。
2月22日頃、10月19日頃には、富士山の山頂に太陽が沈むダイヤモンド富士を眺めることができます。
川和富士 | |
名称 | 川和富士/かわわふじ |
所在地 | 神奈川県横浜市都筑区富士見が丘20 |
関連HP | 横浜市公式ホームページ |
電車・バスで | 横浜市営地下鉄都筑ふれあいの丘駅から徒歩10分 |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 都筑区政推進課広報相談係 TEL:045-948-2221/FAX:045-948-2228 |
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