神奈川県横浜市栄区田谷町にある真言宗大覚寺派の名刹が、定泉寺(じょうせんじ)。境内に田谷の洞窟と通称される神秘的な洞窟、瑜伽洞(ゆがどう)があることでも有名。鎌倉時代、真言密教の修行の霊窟として開削された洞窟で、現在も修行の場としての厳粛な宗教空間となっています。
地下迷宮のような霊窟は、今も修行の場に
全長500m以上という瑜伽洞の洞内には曼荼羅、十八羅漢、西国三十三所、坂東三十三観音、秩父三十四観音霊場、四国八十八所霊場などが彫られ、信仰の場であるだけでなく、芸術的な空間にもなっています。
洞内の温度は通年16度前後と一定で、夏は涼しく、冬は暖かく感じられます。
地下水も流れ、適度な湿度が、壁画などを守っています。
洞窟内には電灯が整備されていますが、薄暗い空間のため、蝋燭(ろうそく)を手に入洞する仕組み。
現在でも修行道場であり、参拝の場として公開されているため、洞内で騒いだり、撮影をすることは禁止。
当然、酒気を帯びての入洞、洞内での飲食も不可です。
定泉寺は、瑜伽洞よりも新しく、天文元年(1532年)の開創で、本尊に厄除身代り阿弥陀如来、不動明王、弘法大師を祀っています。
境内は鎌倉幕府の御家人、和田義盛(わだよしもり)の子・朝比奈義秀(あさひなよしひで=和田合戦で、最もめざましく奮戦)の館跡とされています。
田谷の洞窟(定泉寺・瑜伽洞) | |
名称 | 田谷の洞窟(定泉寺・瑜伽洞)/たやのどうくつ(じょうせんじ・ゆがどう) |
所在地 | 神奈川県横浜市栄区田谷町1501 |
関連HP | 定泉寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR大船駅から神奈中バス戸塚バスセンター行きで洞窟前下車すぐ |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 定泉寺 TEL:045-851-2392 |
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