神奈川県横浜市鶴見区獅子ヶ谷3丁目、江戸時代末期~明治時代の農村の屋敷構えをほぼ完全に残している貴重な文化財が、みその公園・横溝屋敷。地域の旧家である横溝家から昭和62年に寄贈された屋敷で、茅葺き屋根の主屋(明治31年築)、弘化4年(1847年)築の長屋門、蚕小屋、穀蔵、文庫蔵が現存しています。
上獅子ヶ谷村の名主、横溝家の屋敷が現存
獅子ケ谷横溝屋敷と称されていましたが、平成元年、みその公園が開園し、みその公園・横溝屋敷(横浜市の文化財「旧横溝家住宅」)となりました。
みその公園の名の由来は、谷戸の入口、御園(みその)と称される最良地に屋敷が建っていたことから。
肥料を保管した灰屋、燃料の薪を保管する木小屋は失われていますが、農村生活の原風景を残した貴重な存在です。
主屋、長屋門、文庫蔵の3棟は、令和5年に職人を全国から集めて、茅(かや)の吹き替えが完了しています(茅葺きの技術は伝統技術の重要性から「伝統建築工匠の技」としてユネスコ無形文化遺産に登録)。
公開された内部には当時の農村生活の様子がわかる資料が展示され、四季折々のイベントが行なわれています。
ペットを連れての入園、コスプレ撮影は禁止。
北西側背後にある獅子ヶ谷市民の森は、獅子ヶ谷城(ししがやじょう)の城跡。
江戸時代には一帯の武蔵国橘樹郡上獅子ヶ谷村は、旗本・小田切氏の所領で、江戸移住の時に屋敷を名主の横溝氏に譲り、横溝家の後裔が建てたのが、現存する横溝屋敷といいうことに。
みその公園・横溝屋敷 | |
名称 | みその公園・横溝屋敷/みどのこうえん・よこみぞやしき |
所在地 | 神奈川県横浜市鶴見区獅子ヶ谷3-10-2 |
関連HP | みその公園・横溝屋敷公式ホームページ |
電車・バスで | JR新横浜駅から横浜市営バス鶴見駅西口行きで13分、表谷戸下車、徒歩5分 |
駐車場 | 5台/無料 |
問い合わせ | みその公園・横溝屋敷 TEL:045-574-1987/FAX:045-574-2087 |
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