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臼碆・竜宮神社

臼碆・竜宮神社

高知県土佐清水市、足摺岬から西へ続くリアス式の海岸線。その半島西端に位置するのが臼碆(うすばえ)。沖臼と呼ばれる突端の岩礁地帯は、黒潮が高知県で一番最初に激突する場所で、潮の流れも速い、海の難所になっています。展望台から磯へと下ると竜宮神社。御神体は弁財天で豊漁と航海安全にご利益があります。

岬の突端には臼碆岬灯台が建つ

花崗岩の海食崖と臼碆岬灯台

一帯には花崗岩の海食崖が続き、臼碆(うすばえ)という地名は、眼下にある海上2m、巾3mの岩が臼(うす)の形に似ていること、そして岩を中心に黒潮が渦巻く形が臼に似ている事から付いた地名です。
一帯の花崗岩は、1300万年前、足摺岬周辺にあった火山のマグマが地下深くで冷えて固まったもの。
臼碆の沖は、かつて紀州・印南切目(現・和歌山県日高郡印南町)の漁師が見出したカツオ漁の鰹漁場。
男達を漁に送り出した後、女達は竜宮神社に行き、着物の裾を開き赤い衣巻を沖に見せて踊れば漁の神様が大漁を約束してくれるという不思議な習俗もありました。

ちなみに松尾という字名も、松魚(まつうお=カツオ)漁で栄えたことに由来しています。
竜宮神社周辺には臼碆展望台、臼碆岬灯台、鵜ノ岬展望台(国土地理院の地形図には鴉ノ岬=からすのみさきと表記)、太平洋戦争時の女城鼻監視哨跡などの景勝地があります。

日本列島で黒潮が最初に接岸する場所で、海面には渦を巻きながら移動する白い潮目、つまりは黒潮の流れを視認できる地ともいわれています。
磯釣りのメッカとしても全国に知られ、平成15年公開の映画『釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!』のロケ地にもなっています。

鵜ノ岬展望台入口近くから椿の道(旧足摺スカイライン)を上ると、知る人ぞ知る唐人駄場遺跡(とうじんだばいせき/ストーンサークル)と唐人石(とうじんいわ)などの巨石群があります。

突端の岩礁地帯
臼碆・竜宮神社
名称 臼碆・竜宮神社/うすばえ・りゅうぐうじんじゃ
所在地 高知県土佐清水市松尾
ドライブで 高知自動車道中土佐ICから約103km。または、松山自動車道西予宇和ICから約132km
駐車場 7台/無料
問い合わせ 土佐清水市観光商工課 TEL:0880-82-1212
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

鵜ノ岬展望台

高知県土佐清水市、土佐清水市街と足摺岬を結ぶ高知県道27号(足摺岬公園線)途中にある景勝地が鵜ノ岬展望台(うのみさきてんぼうだい)。穴場の展望地で、展望台へと続く遊歩道入口に、小さな案内板が立っているだけなので注意が必要。西の臼碆(うすばえ

唐人駄場・唐人石巨石群

高知県土佐清水市、足摺岬(あしずりみさき)背後の丘陵地にある足摺半島山中の広大な足摺巨石域の中心的な存在が唐人駄場(とうじんだば)。唐人駄場遺跡からは縄文時代初期から弥生時代にかけての石器や土器片が多く出土し、ストーンサークルとも推測される

 

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