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北川村「モネの庭」マルモッタン

北川村「モネの庭」マルモッタン

高知県安芸郡北川村、印象派画家の巨匠クロード・モネ(Claude Monet)が愛した庭を、高知の自然の中に再現したのが北川村「モネの庭」マルモッタン。アカデミー・デ・ボザールからモネの庭を名乗ることを許された世界で唯一の場所です。人気の青い睡蓮は、例年6月下旬〜11月初旬頃に花を咲かせています。

フランス芸術アカデミー公認のモネの庭

クロード・モネ(1840年11月14日〜1926年12月5日)が愛した庭として有名なフランス北部ジヴェルニー(Giverny)にある「モネの庭」。
モネは、1883年、43歳でフランス北部にあるジヴェルニーに移り住み、自宅に「花の庭」と、睡蓮の池のある「水の庭」を整え、睡蓮の池を集中的に描くようになりました。
『睡蓮』 (Les Nymphéas)は、1895年に1作目の制作が開始され、日本庭園風のデザイン橋が描かれています(モネは葛飾北斎、歌川広重、喜多川歌麿などの浮世絵に傾倒)。
白内障に苦しみながらも、死ぬ間際までオランジュリー美術館に展示されている大連作の『睡蓮』を制作し続け、86歳で没しています。

北川村「モネの庭」マルモッタンは、ジヴェルニーの庭と家をクロード・モネ財団(モネの庭の庭園管理責任者ジルベール・ヴァエ氏)の指導のもと、モネの精神を活かしながら再現したもの。
「光の画家」と呼ばれるモネですが、自宅の庭には、モネは自ら草花や木の種類を選んで庭に植栽しています。
「道楽や目の保養のためばかりでなく絵の題材として庭を作りたい」ということから、庭をキャンバスに見立てたような作庭で、3つの温室を建て、6人もの庭師を雇い、世界中から植物を収集しています。
「パレットのような庭」、「生きた美術館」と呼ばれるのには、そんな背景があるのです。

北川村「モネの庭」マルモッタンの園内には、バラのアーチが美しい「花の庭」、藤、柳に竹が植栽され、そしてスイレン咲く「水の庭」、モネがボルディゲラの旅に材を取った作品とその地中海の世界をテーマにした「ボルディゲラの庭」、地元食材を使った料理が味わえるカフェ「モネの家」、ギャラリー・ショップなどがあります。
平成20年に誕生した「光の庭」は本場「モネの庭」にはない、北川村独自の庭となっています。

ちなみに、北川村とジヴェルニーは、特産の柚子とワインの交流から始まりました。
平成2年、むらの活性化のためワイナリー誘致を計画しましたが、バブル崩壊を受け、平成8年に計画が頓挫。
そうしたなかで、モネの庭を造ろうという北川村の熱意がモネ財団、アカデミー・デ・ボザール(Académie des Beaux-Arts=フランス芸術アカデミー)を動かし、「モネの庭」の当時の庭園管理責任者であったジルベール・ヴァエ氏指導のもと、平成12年4月19日に開園したのです。

『睡蓮』カーネギー美術館
『ジヴェルニーの日本の橋と睡蓮の池』フィラデルフィア美術館
「日本風の橋」の前に立つモネ
北川村「モネの庭」マルモッタン
名称 北川村「モネの庭」マルモッタン
所在地 高知県安芸郡北川村野友甲1100
関連HP 北川村「モネの庭」マルモッタン公式ホームページ
電車・バスで 土佐くろしお鉄道奈半利駅から北川村行き村営バスで10分、モネの庭下車
ドライブで 高知自動車道南国ICから約51km
駐車場 100台/無料
問い合わせ 北川村「モネの庭」マルモッタン TEL:0887-32-1233/FAX:0887-32-1243
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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