7月20日14:00~18:00、島根県邑南町で『鹿子原の虫送り踊り』(かねこばらのむしおくりおどり)が開催されます。邑南町矢上の鹿子原集落に残る五穀豊穣を願う民間信仰行事。五穀豊穣を願う虫送り行事は、昔は全国各地で行なわれましたが、農薬の普及などで原型を留めるものは少なくなっており、全国的にも貴重な行事。
害虫は、平家の武将、斎藤実盛の怨念!?
島根県の無形民俗文化財に指定されている。花笠に浴衣、紅たすき姿の若衆が腰に太鼓をつけ乗馬姿の藁人形(わらにんぎょう)を中心に繰り出し、独特の「虫送り唄」に合わせて行進し、町内各地で害虫退散を願い踊りを披露。
最後に一行は諏訪神社の境内で踊りを奉納し、虫が付いた短冊と花笠の飾りを境内で焼き払います。
祭りのシンボル的存在の乗馬姿の藁人形は平家の武将、斎藤実盛(さいとうさねもり)をかたどったもの。
斎藤実盛は、寿永2年(1183年)、木曾義仲追討のため北陸に出陣、加賀国の篠原の戦いで、源氏の部将・手塚光盛に討たれましたが、その際、乗っていた馬が稲の切り株に足をとられ討ち死にしたと伝えられることから、稲に恨みを抱いた実盛の魂(怨霊)が害虫(実盛虫)となって稲を食い荒らすものと考えられてきたのです。
このことから、西日本では「虫送り」を「実盛送り(さねもりおくり)」と呼んでいます。
鹿子原の虫送り踊り|邑南町 | |
開催日時 | 7月20日14:00~18:00 |
所在地 | 島根県邑智郡邑南町矢上 |
場所 | 三穂両神社~香木の森公園~矢上商店街~諏訪神社 |
関連HP | 邑南町観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 浜田自動車道瑞穂ICから約8km |
問い合わせ | 邑南町役場商工観光課 TEL:0855‐95‐2565 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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