熊本県山鹿市にある明治43年に建てられた芝居小屋で、国の重要文化財に指定されているのが八千代座。枡席、回り舞台など江戸時代の歌舞伎小屋の様式を伝える貴重なもの。公演中は見学できませんが、併設の資料館夢小蔵(ゆめこぐら)に、明治期の芝居の小道具やチラシなどの貴重な資料が展示されています。
山鹿の繁栄を背に築かれた芝居小屋
菊池川の舟運と豊前街道が交差する水陸交通の要衝、そして温泉場として繁栄した山鹿。
電話の開通も明治41年で、熊本市に次いで熊本県内2番目の早さでした。
そんな繁栄を背景に山鹿の旦那衆が八千代座組合を結成し、町の繁栄を図るために1株30円の株を募って建設したのが八千代座で、設計は木村亀太郎。
大正ロマン全盛時代の大正6年には芸術座の松井須磨子、島村抱月(しまむらほうげつ)による『復活』(当時、主題歌『カチューシャの唄(復活唱歌)』が大人気となっていました)の公演、大正13年、明治大学ハーモニカソサエティー(大正7年設立)の演奏会も行なわれています。
廻り舞台やスッポンなど、現在でも使える設備を備え、坂東玉三郎の公演なども行なわれています。
平成12年10月〜平成13年3月放送のNHK朝の連続テレビ小説『オードリー』のロケ地にもなっています。
毎年2月の毎週金・土曜の『山鹿灯籠浪漫・百華百彩』開催時には、「山鹿風情物語」が上演されています。
八千代座 | |
名称 | 八千代座/やちよざ |
所在地 | 熊本県山鹿市山鹿1499 |
関連HP | 八千代座公式ホームページ |
電車・バスで | JR熊本駅から九州産交バス山鹿温泉行きで1時間20分、温泉プラザ前下車、徒歩5分 |
ドライブで | 九州自動車道菊水ICから約10km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 八千代座 TEL:0968-44-4004/FAX:0968-41-7110 |
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