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熊本大学五高記念館

熊本大学五高記念館

熊本県熊本市中央区、熊本大学のキャンパス内にある赤レンガ建築が熊本大学五高記念館。明治22年に完成した旧制第五高等学校(明治23年10月10日開校、現在の熊本大学)の本館で国の重要文化財。設計は文部省の技師、山口半六と久留正道。戦後は熊本大学のシンボルとなり、平成5年から熊本大学五高記念館として公開されています。

小泉八雲、夏目漱石も教鞭をとった校舎

嘉納治五郎(かのうじごろう=講道館を設立、第3代第五高等中学校校長)、小泉八雲(Lafcadio Hearn)、夏目漱石(夏目金之助)も教鞭を執り、池田勇人、佐藤栄作という2人の総理大臣や、寺田寅彦、大内兵衛などの学者を生み出した学舎です。
館内には当時のままに復元された復元教室、五高関連の資料を展示した展示室、併設して化学実験場などが配されています。

小泉八雲(明治24年に嘉納治五郎に請われて赴任)は、旧制第五高等学校で英語とラテン語を教えた2年余りの熊本生活のなかで、『知られぬ日本の面影』、『東の国から』などの名作を残しています。

また、夏目漱石(夏目金之助/明治29年赴任)の小説『草枕』は、明治30年の大晦日、大学時代の友人で、旧制第五高等学校でともに教鞭をとった山川信次郎とともに小天温泉に出かけ、滞在した時のエピソードをもとに誕生したもの。

パリの中央工学校に留学した山口半六、東京で工部大学校に学んだ久留正道の設計となる貴重な赤レンガ校舎は、NHK大河ドラマ『坂の上の雲』のロケ地にもなっています(陸軍大学校、大学予備門教室のシーンで使われています)。

全国に5校設置された高等中学校のひとつ

明治政府は明治19年、全国を5区に分けて1区に1校の高等中学校を設ける中学校令を公布。
明治20年5月、九州における最高学府として熊本郊外の黒髪村に第五高等中学校が設置され、明治27年9月に第五高等学校と改称されたもの。
現存する赤レンガ校舎の完成当時は、第五高等中学校だったことに。
竣工時、五高本館の前庭の両側に2本ずつ植栽されたマキとクスの幼木は、幹の直径が1mを超える大木になっています。

石材は熊本市西部の石神山から切り出し、レンガは五高の北側に位置する立田山にある泰勝寺跡(細川家の菩提寺)近くに窯を設置して焼成しています。

熊本大学五高記念館
名称 熊本大学五高記念館/くまもとだいがくごこうきねんかん
所在地 熊本県熊本市中央区黒髪2-40-1
関連HP 熊本大学五高記念館公式ホームページ
電車・バスで JR熊本駅から都市バス第一環状線大学病院・大江渡鹿経由で子飼橋下車、徒歩10分。または、産交バス・電鉄バス楠団地、光の森行きで熊本大学前下車
駐車場 なし
問い合わせ 熊本大学五高記念館 TEL:096-342-2050/FAX:096-342-2051
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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