熊本県山鹿市にある最澄(伝教大師)が開山したと伝えられる古刹、相良寺(あいらじ)。比叡山延暦寺の末寺で、地元では「相良の観音様」として親しまれる寺。もともとは寺の北に聳える岩山「こころみ岳」にあったと推測されてていますが、正平12年(1366年)、領主・菊池氏の発願で現在地に堂宇を建立。
十一面千手観音は木彫座像では国内最大級!
菊池氏の勢力が衰えた天正年間に、火が放たれて本堂以外は焼け落ちていますが、江戸時代に熊本藩主・細川氏の祈願所となって復興。
本尊である丈六座身(じょうろくざしん)の十一面千手観音は、木彫座像では国内最大級で、安産・子授け・縁結びにご利益があるとされています。
菊池武光陣中矢除守本尊不動明王は、出陣携帯用に折りたたみ式の箱に貼り付けた薄型の不動明王像(陣中守)で、菊池武光の奉納と推測されています。
毎年3月15日〜18日の『春季大祭』では、秘宝の『地獄極楽絵図』、『釈迦涅槃絵図』が御開帳されています。
寺の参道近くには、日本ではここしかないとされる国の特別天然記念物、アイラトビカズラが自生しています(開花は毎年4月下旬~5月上旬)。
相良寺 | |
名称 | 相良寺/あいらじ |
所在地 | 熊本県山鹿市菊鹿町相良370 |
関連HP | 相良寺公式ホームページ |
ドライブで | 九州自動車道菊水ICから約24km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 相良寺 TEL:0968-48-9144/FAX:0968-48-9150 |
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