熊本県宇城市を流れる浜戸川に架かるアーチ石橋が薩摩の渡し。薩摩の渡しという名は、街道時代、熊本・八代・水俣を結んだ薩摩往還(薩摩街道)に架橋されていることから。文政12年(1829年)の完成で、種山村(現・八代市東陽町の種山地区)出身の石工・岩永三五郎の兄、岩永嘉平の築造と伝えられています。
通潤橋を架けた種山石工集団のアーチ石橋
架橋したのは、長崎奉行所の藤原林七を祖とする種山石工集団。
通潤橋(つうじゅんきょう)/熊本県山都町、霊台橋(れいだいきょう/美里町)、馬門橋(まかどばし/美里町)、聖橋(ひじりばし/山都町)、東京の万世橋などのアーチ式石橋を日本全国に造り続けていった土木技術集団です。
薩摩街道は、筑前国・山家宿(やまえしゅく/現・福岡県筑紫野市)で長崎街道から分岐し、薩摩国・鹿児島(現・鹿児島県鹿児島市)に至る街道。
熊本県内では南関宿(なんかんしゅく/現・南関町)、山鹿宿(やまがしゅく/山鹿市)、味取新町宿(みとりしんまちしゅく/熊本市)、熊本宿(熊本市)、河尻宿(熊本市)、宇土宿(うとしゅく/宇土市)、小川宿(宇城市)、八代宿(やつしろしゅく/八代市)、日奈久宿(ひなくしゅく/八代市)、佐敷宿(さしきしゅく/芦北町)、陳町宿(ちんまちしゅく/水俣市)がありました。
名称 | 薩摩の渡し/さつまのわたし |
所在地 | 熊本県宇城市豊野町糸石 |
関連HP | 宇城市公式ホームページ |
ドライブで | 九州自動車道松橋ICから約6.3km |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 宇城市文化課 TEL:0964-32-1954 |
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