熊本県下益城郡美里町にある津留川を跨ぐ石造アーチ橋が大窪橋(おおくぼばし)。幕末の嘉永2年(1849年)、砥用手永(ともちてなが)の惣庄屋・篠原善兵衛(ささはらぜんべえ)が架橋したもので、担当した石工は岩尾野(現・美里町三加岩尾野)の新助です。
「車一切通扁可ら須」の石碑が立つ
橋長21.0m、幅 2.7mで、水面から路面は6.05mで、中央部が盛り上がっているのは、川床との標高差が足りないため(増水時などに川の流れを堰き止めない対策)。
その優美な姿から被写体としても人気があり、とくに菜の花、桜咲く春には人気があります。
橋の袂(たもと)には「車一切通扁可ら須」(くるまいっさいとおすべからず)と書かれた石碑があり、その銘文に費用の一部を寄付した次右衛門と伝八や、石工・新助の名が記されています。
砥用手永の惣庄屋・篠原善兵衛は、弘化4年(1847年)、緑川上流に霊台橋も架橋するなど、公共事業家として後世にその名を残しています。
平成28年の熊本地震で被害を受けましたが修復され、往時の姿に復元。
大窪橋 | |
名称 | 大窪橋/おおくぼばし |
所在地 | 熊本県下益城郡美里町大窪 |
関連HP | 美里町公式ホームページ |
ドライブで | 九州自動車道松橋ICから約14km |
駐車場 | 5台/無料(消防署駐車場を利用) |
問い合わせ | 美里町教育委員会 TEL:0964-46-2038 |
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