サイトアイコン ニッポン旅マガジン

【旅】”鳥取たのしー”ツアーに行ってきた(3日目その1)

この記事は「イカズブログ」から寄稿していただきました。
元記事はコチラ ▶ 【旅】”鳥取たのしー”ツアーに行ってきた(3日目その1) : イカズブログ

鳥取県中部をめぐる2泊3日の旅。

3日目は、2016年10月21日に、鳥取県中部で発生したマグニチュード6.6の地震で、震度6弱の激しい揺れを観測した倉吉市とその周辺を巡りました

訪ねたのは地震発生から1ヶ月弱の11月18日。

観光への影響は大きく、震源地に近い三朝温泉では地震直後のキャンセルが1万件を超えたといいます。
まずは倉吉市。
倉吉市といえば、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「白壁土蔵群」です。

 

ニュース映像で瓦や土壁が崩れ落ちた映像が頻繁に流され、被害の大きさを感じさせますが、果たしてどうなのでしょうか?

訪ねてみると、屋根に所々ブルーシートがかけられていますが、思ったほどではありませんでした。
 

ブルーシートがかかっていても一部ですし、かかっていない建物もあります。かかっていない方が多いくらい。

倉吉観光マイス協会の観光ガイド、福本光春さんは、「揺れはすごかったけど、建物は瓦や土壁が落ちただけ。柱が折れて倒れたなんてのは一つもなかった」と当時を振り返ります。

南北朝時代に打吹山に築かれた城の城下町として発展した倉吉の旧市街地。

江戸時代は陣屋町、末期から明治にかけては、倉吉絣(かすり)や稲扱千歯(いなこきせんば=収穫した稲穂から籾粒をしごき取るための道具)などの特産品で栄えました。
 

今もその頃の建物(伝統的建造物)が168戸も残ります。

特徴は赤瓦と、

掘割沿いに立ち並ぶ白い漆喰壁に黒の焼き杉板。

なぜ板を焼いたかというと、いざ火事の時に川の水をかけると、抜群の坊火性能を発揮したからだといいます。

そのような生活の知恵で、激動の時代を生き延びてきた建物たちは、たった一度の地震くらいじゃビクともしない、ということなのでしょう。

ただし怖いのは風評被害。

先の福本さんも、「地震直後から2週間は、ガイドの予約がゼロになった」と嘆きます。

今は元に戻りつつあるそうですが、、例年の賑わいとはほど遠いそう。
 

確かに、土壁などは崩れていましたが・・・
 

寅さんのロケで使われた、こーんな古い建物も倒れていませんでした。
 

古民家を使ったお土産店も営業中。
 

ちなみに、鳥取県(鳥取市)出身の谷口ジロー氏(孤独のグルメの作画)が、倉吉を描いた漫画作品のパネルも飾られていました。

町で一番人気のたい焼きやさん。
 

こちらもげんきに営業中。

そうそう、鯛焼き屋さんの軒先に、立派な鯛を持った恵比寿さんの木彫り像がありますが、倉吉は木彫り職人の町としても有名。お店の軒先にはそれぞれ趣向の違う木彫りの置物があるので、気にして歩いて下さい。

倉吉、元気でした!

(次回は3日目その2。投げ入れ堂で有名な三徳山三仏寺と三朝温泉を巡ります)
※日刊ゲンダイで11月29日に掲載した原稿を一部改変

※データや地震の状況等は取材時のものです。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了