京都府京都市上京区に現存する新島襄(にいじまじょう)の私邸が、新島襄旧邸(新島旧邸)。幕末の渡米から戻った後、同志社を創立した新島襄の私邸を公開。同志社大学の前身、同志社英学校が仮校舎として借家した高松保実邸の跡で、「同志社発祥の地」にもなっています。京都市の文化財に指定。
「同志社発祥の地」に建つ、新島襄・八重夫妻の暮らした家
明治11年9月7日に竣工した建物は、日本人大工の棟梁によって建てられていますが(設計者・施工者ともに不明)、ベランダ付の外観は洋風でモダンな雰囲気。
当時盛んに造られた和洋折衷の擬洋風建築で、慶応元年(1865年)〜明治7年のボストン留学時代にハーディー家(ワイルド・ローヴァー号の船主・A.ハーディー邸)で同じ時間を過ごした友人J.M.シアーズ(Joshua Montgomery Sears)から礼拝堂と自宅建設のための寄付を受けています。
明治23年1月23日新島襄が46歳の若さで没した後、平成25年のNHK大河ドラマ『八重の桜』(主演・綾瀬はるか)の主人公にもなった八重夫人は明治40年に同志社に寄付、八重夫人も昭和7年に没するまでこの邸で暮らしています。
内部には新島襄が暮らした様子をそのまま保存していますが、本棚には蔵書が残り、家具なども彼の愛用品。
当時ではまだ珍しかったベッドやイスも置かれています。
建設当初は、全室が板張り(フローリング)で、セントラルヒーティングも備わっていました。
新島会館(同志社校友会の会館)が建つ隣接地は、新島邸の庭があった場所です。
ちなみにNHK大河ドラマ『八重の桜』では、セットで忠実に新島襄旧邸を再現し、ロケには使われていません(主演の綾瀬はるか、 オダギリジョーのPR会見だけ新島襄旧邸で行なわれています)。
新島襄旧邸 | |
名称 | 新島襄旧邸/にいじまじょうきゅうてい |
所在地 | 京都府京都市上京区松蔭町140-4 |
関連HP | 同志社社史資料センター公式ホームページ |
電車・バスで | JR京都駅から市バスで20分、河原町丸太町下車、徒歩5分。または、地下鉄烏丸線丸太町駅から徒歩5分 |
ドライブで | 名神高速道路京都南ICから |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 新島襄旧邸 TEL:075-251-3165 |
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