京都府京都市右京区京北鳥居町にある古社が山国神社(やまぐにじんじゃ)。創建は宝亀年間(770年~780年)といわれ、平安時代編纂の『延喜式神名帳』に記載もある式内社。延暦13年(794年)の平安遷都に際し、木材を伐り出した際に、社殿を創建したと伝えられています。
平安遷都で御所造営で木材を伐り出した地の式内社
山国神社周辺は美林で知られる北山杉などの産地で、平安遷都の際には、大内裏(だいだいり=平安京の宮城)造営の木材を当地で集めたことから、御料地として皇室とも関わりが深い場所。
平安遷都の際、造宮大夫として指揮をふるった和気清麻呂(わけのきよまろ)が祭主となり、本殿を造営したのが始まりという(その後、山国は太閤検地まで皇室の荘園)。
源平の合戦、鎌倉時代最末期の後醍醐天皇旗揚げによる元弘の乱で荒廃しますが、その都度再興し、応永6年(1399年)に足利義満が再建し、丸に二つ引きの紋を賜っています。
慶応3年(1867年)、王政復興の大号令がかかると、それまでの皇室との深い関係から朝廷からの檄文が山国地区にも届き、5日間で83人の農民が結集。
ここで出陣の誓いをたて、岩倉具視の指示で「山国隊」を組織。
因幡鳥取藩に属して官軍に加わり、遠く東北(仙台城)まで遠征し、明治2年2月18日、山国神社に凱旋しています。
京都三大祭に数えられる『時代祭』(じだいまつり)の先頭をいく維新勤皇山国隊は、明治28年の第1回から大正時代まで「山国隊」が参加し、先頭を行進したのに由来します。
山国神社 | |
名称 | 山国神社/やまぐにじんじゃ |
所在地 | 京都府京都市右京区京北鳥居町宮ノ元1 |
関連HP | 山国神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR京都駅からJRバスで1時間20分、周山下車、京北ふるさとバスに乗り換え、鳥居下車 |
ドライブで | 京都縦貫自動車道八木東ICから約27km |
駐車場 | 5台/無料 |
問い合わせ | 山国神社 TEL:0771-53-0026/FAX:0771-53-0440 |
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