京都府宮津市にある宮津藩の町政に深く関わっていた酒造、廻船、糸問屋を営んでいた宮津城下有数の豪商の館が、三上家住宅。主屋など8棟が、国の重要文化財に指定。城下町の面影を残す河原町通りに建ち、天明3年(1783年)の大火の後に建てられた防火を意識した白漆喰の大壁造りや格子戸に風格が漂います。
江戸時代、宮津藩を支えた豪商の館を見学
本家である三上宇兵衛の次男・三上勘兵衛が安永5年(1776年)に分家して、現在地に屋敷を構えたのが始まり。
天明3年(1783年)の宮津大火(晒屋火事)で屋敷が焼失していますが、すぐに再建に取り掛かっています。
内部では造り酒屋だった時代を反映して、麹室(こうじむろ)やしぼり機などの酒造りを紹介。
主屋南側の新座敷棟は、文政3年(1820年)、庭座敷棟は、天保8年(1837年)の増築。
さらに表門と玄関は、天保9年(1838年)に宮津藩が江戸幕府の巡見使を迎え入れた際に、宿泊所となって増築しています。
明治時代には有栖川宮熾仁親王、小松宮彰仁親王の宿泊先にもなっています。
天明年間に造られた茶室、石を大胆に配置した座視鑑賞式庭園(京都府の名勝)もあり、宮津城下を巡る「ぶらり歴史のみち」の中心的な施設となっています。
座視鑑賞式庭園は、宮津藩御用庭師・江戸金の作庭。
離れは宿泊施設「三上勘兵衛本店」として再生(一軒まるごと貸切スタイル)。
日本遺産「丹後ちりめん回廊」の構成資産にもなっています。
三上家住宅 | |
名称 | 三上家住宅/みかみけじゅうたく |
所在地 | 京都府宮津市河原1850 |
関連HP | 天橋立観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 北近畿タンゴ鉄道宮津駅から徒歩12分 |
ドライブで | 京都縦貫自動車道宮津天橋立ICから約3km |
駐車場 | 3台/無料 |
問い合わせ | 三上家住宅 TEL:0772-22-7529 |
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