京都府京都市東山区、四条大橋東詰に建つ松竹経営の劇場が、南座(みなみざ)。元和年間(1615年〜1624年)に官許されたとされる、同一場所で興行を続ける劇場としては日本最古の歴史を誇り、桃山風の意匠を取り込んだ現在の建物も昭和4年11月25日開場で、国の登録有形文化財。
元和年間に官許された歴史ある劇場
慶長8年(1603年)、四条河原で出雲の阿国(いずものおくに)が歌舞伎踊りをしたのが評判となったのが歌舞伎のルーツといわれています。
元和年間(1615年〜1624年)、京都司所代・板倉勝重(いたくらかつしげ)が四条河原に7つの櫓を官許、その櫓のなかで唯一現存するのが四条大橋東詰に建つ南座です。
それまで観劇は五条河原が中心でしたが、四条河原に移ったことで、祇園の発展、そして鴨川の床の誕生へと繋がったと推測できます。
明治39年から松竹の経営となり、昭和4年、由緒ある櫓を備えた桃山風破風造りが誕生(白波瀬直次郎の設計、白波瀬工務店の施工)。
さらに平成3年の大改装により、外観はそのままに、最新設備を備える近代的な劇場に変身しています。
公演内容は師走の風物詩でもある11月末~12月の「吉例顔見世興行」(東西合同大歌舞伎)をはじめ、新劇、落語、ミュージカルなど幅広いのが特徴。
公演スケジュールはHPで確認を。
劇場に入ったら、1階西側にあるロビーは必見。
ここの椅子はイタリアのカッシーナ社製。世界的に有名な家具デザイナーのマリオ・ベリーニのデザインで、高品質のなめし皮を使っているので、のんびりとくつろげる。
向かいの四条大橋の畔には、歌舞伎の始祖・出雲阿国の銅像が立っています。
南座 | |
名称 | 南座/みなみざ |
所在地 | 京都府京都市東山区四条大橋東詰 |
関連HP | 松竹公式ホームページ |
電車・バスで | 京阪電鉄衹園四条駅からすぐ。阪急電鉄京都河原町駅から徒歩3分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 南座 TEL:075-561-1155/FAX:075-531-6222 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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