京都府京都市東山区、京都五山で臨済宗の大本山・東福寺の塔頭(たっちゅう)のひとつが光明院。別名「虹の苔寺」と呼ばれ、知る人ぞ知る新緑・紅葉の名所。明徳2年(1391年)、金山明昶の開山で、方丈前の庭園「波心の庭」は、背後の傾斜を生かして重森三玲(しげもりみれい)が作庭した昭和の名庭。
「波心の庭」は重森三玲作の昭和の名庭
「波心の庭」は、池泉式の枯山水庭園で洲浜型の枯れ池に釈迦三尊・阿弥陀三尊・薬師三尊を表す三尊石組みを配し、背後の植え込みで雲を表現しています。
植え込みのサツキ、ツツジは例年5月〜6月に開花し、名園に彩りを添え、見事。
三尊石からは寺の名前にちなんだ「光明」が発するように、大小75個の石が直線的に配されています。
「波心」の名は、「煩悩がなければ、仏心という月は波に映る」という禅の教えから。
JR東海の『そうだ京都、行こう。』平成12年秋のポスター、CMなどはこの光明院「波心の庭」の紅葉を「日本のガーデニング」と紹介しています。
観光寺院となることを避けたいという住職の意向で、原則は非公開という光明院。
ただし「参詣者を拒むことはない」とのことで、志納で拝観が可能。
庭園の造園は、昭和14年に始まり、昭和38年に完成したもの。
重森三玲氏の庭園は京都では光明院のほかに東福寺・方丈庭園、瑞峯院・独座の庭、松尾大社・庭園などを作庭していますが、「波心の庭」は氏の代表作のひとつ。
光明院の紅葉の見頃は、例年11月中旬~12月上旬頃。
東福寺・光明院 | |
名称 | 東福寺・光明院/とうふくじ・こうみょういん |
所在地 | 京都府京都市東山区本町15-809 |
関連HP | 京都市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 京阪電車鳥羽街道駅から徒歩5分。JR東福寺駅・京阪本線東福寺駅から徒歩10分 |
ドライブで | 名神高速道路京都南ICから約5km |
駐車場 | 北駐車場(30台/無料)、紅葉期は利用不可 |
問い合わせ | 東福寺・光明院 TEL:075-561-7317 |
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