明治5年に東京遷都後の京都の繁栄を願って開かれた『第1回京都博覧会』で、観光客誘致の一助として生み出されたのが「鴨川をどり」。今や先斗町の芸妓の代名詞ともいわれるこの「鴨川をどり」を継承し、先斗町(ぽんとちょう)の芸妓の舞踊、三味線、礼儀作法などの技を磨くための施設が先斗町歌舞練場です。
5月1日〜5月24日には『鴨川をどり』を上演
芸妓・舞妓のための歌や舞踊、楽器などの練習場であり、磨かれた技を披露する劇場をも兼ねているのが歌舞練場(かぶれんじょう)。
レトロな建物は昭和2年に完成したもので、建築当時には「東洋趣味を加味した近代建築」と賞賛されました。
現在も5月1日〜5月24日に『鴨川をどり』が上演されています。
華やかな芸舞妓たちによる舞踊劇(第一部)、純舞踊(第二部)の二部構成で観客の目を楽しませています。
公演回数は、京都の歌舞練場では最多を数え、過去にはチャーリー・チャップリンなども観賞しています。
現在京都には京都五花街といわれる5ヶ所の花街がありますが、『都をどり』の会場となる祇園甲部歌舞練場、『京おどり』の会場となる宮川町歌舞練場、『北野をどり』の会場となる上七軒歌舞練場と先斗町を含め4ヶ所の花街に歌舞練場があります。
唯一歌舞練場をもたない祇園東は、祇園会館で『祇園をどり』を公演しています。
また江戸時代にその名を馳せた島原(嶋原)にも島原歌舞練場がありましたが、平成8年に解体されています。
先斗町歌舞練場 | |
名称 | 先斗町歌舞練場/ぽんとちょうかぶれんじょう |
所在地 | 京都府京都市中京区先斗町通三条下ル橋下町130 |
関連HP | 鴨川をどり公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄東西線京都市役所前駅、または、阪急河原町駅、京阪三条駅から徒歩5分 |
駐車場 | 市営御池地下駐車場(1000台/有料)など |
問い合わせ | 先斗町歌舞会 TEL:075-221-2025 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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