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高瀬川源流庭苑

高瀬川源流庭苑

慶長19年(1614年)に高瀬川の掘削に成功し、高瀬川舟運を管理した京の豪商・角倉了以(すみのくらりょうい)が築いた庭園。高瀬川の鴨川からの取水口にあたる場所に建てられた別邸内にあったもので、明治初期に元勲・山県有朋の所有「第二無鄰菴」となり、天才的庭師・小川治兵衛の手が入り、自然度の高い池泉回遊式庭園となったもの。

7代目・小川治兵衛作庭と伝わる庭を鑑賞

明治22年12月24日に内閣総理大臣(第3代)に就任した山県有朋(やまがたありとも)は、明治24年、舟運の便もいい高瀬川の取水場所に近い場所に土地を取得、地元・長州にあった自邸の名前を付けて「第二無鄰菴」とします。
しかし、あまり気に入らなかったのか、岡崎に無鄰菴を築き、植治こと7代・小川治兵衛に作庭をまかせています。
「第二無鄰菴」は、三菱の創設者のひとりで日本銀行総裁を務めた川田小一郎(男爵)、さらに西廻り舟運で富を築き近江麻糸紡織を創業した実業家・阿部市太郎の手に渡っており、小川治兵衛が手掛けたのはいつのことなのか定かでありません。
琵琶湖疏水の水を巧みに取り入れた無鄰菴の手法と同様に、鴨川の水を池泉に取り入れています。
たしかに、印象的な石灯籠、池泉に架る石橋は小川治兵衛の作風と感じるかもしれません(とすれば「第二無鄰菴」時代の作庭ということに)。

今は「がんこグループ」が営む料理屋、「お屋敷・高瀬川二条苑」の一角にあり、声をかければ見学だけも可能。
もちろん京懐石を味わいながら庭を愛でるという贅沢も可能(夏は鴨川の川床も営業)。
高瀬川源流庭苑という名前は「お屋敷・高瀬川二条苑」の呼び名。

高瀬川源流庭苑
名称 高瀬川源流庭苑/たかせがわげんりゅうていえん
所在地 京都府京都市中京区木屋町通二条下ル東生洲町484-6高瀬川二条苑内
関連HP お屋敷・高瀬川源流庭苑公式ホームページ
電車・バスで 地下鉄東西線京都市役所前駅から徒歩4分、京阪電鉄三条駅から徒歩7分
ドライブで 名神高速道路京都南ICから約9kmで市営御池駐車場
駐車場 市営御池地下駐車場(1000台/有料)など周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ お屋敷・高瀬川源流庭苑 TEL:075-223-3456
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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