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東寺・宝蔵

真言密教の根本道場として栄えた東寺には宝物も多数収蔵されています。平安時代建立の宝蔵は、その名の通り、往時の宝物館。火事による延焼を防ぐため、周囲は堀で囲まれています。扉の取付け方法も平等院鳳凰堂と同じ。解体修理の結果、東寺創建時に近い建造物であると判明し、国の重要文化財に指定されています。

宝蔵は東寺に残される最古の建物

創建当初は南北に2棟の宝蔵が建ち、弘法大師(空海)が唐の恵果国師から授かった密教法具や経巻などが納められていたのだとか。

往時には、国宝となっている密教法具や両界曼荼羅(りょうかいまんだら)、犍陀穀糸袈裟(けんだこくしのけさ)などを収蔵していました。
『吾妻鏡』によれば、1216(建保4)年2月5日、東寺の宝蔵に盗賊が入り、仏舎利や灌頂院御仏具、西院御仏具などが盗まれたことが記されています。
その後、東海道諸国に「東寺の舎利並びに道具等を盗み取る輩を尋ね捜さしむべき事」という命が出されています。
「舎利は一代教主の遺身、道具は三国相承の霊宝なり。仏法すでに衰微の期を得、王法また鎮護の力を失う。惜しまざらんはあるべからず。恐れざらんはあるべからず」と京都鎮護の力を失う恐れすらあることが危惧されています。

現在では温度管理などの問題から宝物館が新たに建築され、貴重な宝物はそちらに移されています。

宝蔵の床板は巨大な建物の扉を転用したもので、金堂の扉、平安京の正門だった羅城門の扉ともいわれています。

東寺・宝蔵
名称 東寺・宝蔵/とうじ・ほうぞう
Hozo House,To-ji Temple
所在地 京都府京都市南区九条町1
関連HP 東寺公式ホームページ
電車・バスで 近鉄京都線東寺駅(近鉄京都駅から2分・急行停車)から徒歩5分で南大門。地下鉄烏丸線九条駅から徒歩10分。JR京都駅からは八条口西口から徒歩15分で慶賀門
ドライブで 名神高速道路京都南ICから約3.9km。または、阪神高速8号京都線鴨川西出口から約3km
駐車場 東寺駐車場(150台/有料)
問い合わせ 東寺 TEL:075-691-3325/FAX:075-662-0250
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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