京都府亀岡市河原林町にある古代寺院の跡が御上人林廃寺跡(おしょうにんばやしはいじあと)。廃寺跡の東400mほどのところに丹波国分寺の遺構が発見され、その遺構からのものと同じ瓦が出土しているので丹波国分尼寺跡(丹波国の法華滅罪之寺跡)だと推測されています。
東大寺式の伽藍配置だったことも判明
御上人林廃寺跡では昭和46年から数次にわたる発掘調査が行なわれ、寺域は東西149.4m(500尺)、南北179m(600尺)であり、周囲には土塁が巡り、主要な伽藍が、南大門から北に、中門、金堂、講堂、尼坊が一直線で並ぶ東大寺式の伽藍配置だったことが判明(丹波国分寺は金堂を西、塔を東に配した法起寺式伽藍配置)。
さらに弥生時代前期〜古墳時代後期の遺物、遺構が出土し、古くから拓けた地であることがわかっています。
また、丹波国分寺の南限と、丹波国分尼寺南限の南大門・土塁は同一の条理線の東西に並び、同様の瓦が出土したこと、古い小字名に二時ケ堂(尼寺ケ堂)という呼称があることから、丹波国分尼寺跡だと断定されています。
丹波国分尼寺跡(御上人林廃寺跡) | |
名称 | 丹波国分尼寺跡(御上人林廃寺跡)/たんばこくぶんにじあと(おしょうにんばやしはいじあと) |
所在地 | 京都府亀岡市河原林町河原尻 |
電車・バスで | JR亀岡駅から京阪京都交通バスで8分、国分下車、徒歩14分 |
ドライブで | 京都縦貫自動車道亀岡ICから約4.5km |
問い合わせ | 亀岡市社会教育課 TEL:0771-25-5068 |
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