京都府京都市東山区、高台寺の西を南北に通る高台寺北門通(「ねねの道」)とその1本西側の下河原通を繋ぐ路地が石塀小路。 明治末期から大正時代にかけて築かれたという京都らしい路地で、石畳と石塀が美しいのがその名の由来。途中で屈曲する部分の両側は石垣がベースの板塀になっています。
大正時代の京町家の家並み、石塀がそのまま現存
もともとは、明治末期から大正時代、東山山麓にある門前町の市街化が進むなかで、貸家経営を目的とする宅地開発が行なわれ、今の家並みが形成されました。
料亭や旅館、スナックなどが軒を連ねる石塀小路の一角は、祇園の奥座敷的な存在に。
敷き詰められた石畳の一部は廃止された京都市電の敷石を移設したもの。
当初の様式を保つ和風住宅群(2階建ての石塀小路町家)、石塀や屋根小壁付板塀が連続する大正時代初期の町並みの面影が現存する貴重なエリアで、石塀小路一帯は、「産寧坂伝統的建造物群保存地区」(国の重要伝統的建造物群保存地区)にも選定されています。
平成7年12月に、地元住民の町並み保存の要望が強かった石塀小路地区が加わり、指定地域が拡大されたものです。
石塀小路 | |
名称 | 石塀小路/いしべこうじ |
所在地 | 京都府京都市東山区下河原町 |
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