京都府京都市上京区にある旅行安全の神社として知られるのが、首途八幡宮(かどではちまんぐう)。宇佐神宮から八幡大神(八幡大菩薩)を勧請して創建した内野八幡宮が始まりといい、源義経が奥州平泉に赴く際に、道中の安全を祈願して以来、首途八幡宮と呼ばれるようになったとか。
源義経が金売吉次とともに、道中安全を祈願した社
平安京の大内裏(だいだいり)の東北(鬼門)に位置することから、宮城鎮護の社とされたことも。
伝承では、承安4年3月3日(1173年4月16日)、桃の節句(上巳)に16歳になった遮那王(しゃなおう=源義経)は稚児として預けられていた鞍馬山を降り(出家を拒絶)、藤原秀衡を頼って奥州へ向かっていますが、黄金商人・金売吉次(かねうりきちじ=奥州で産出される金を京で商う事を生業としたと伝えられる伝説の商人)と落ち合い、この社で道中の安全を祈願したと伝えられ、境内には「源義経奥州首途之地」の石碑も立っています。
『平治物語』では、遮那王(源義経)が金売吉次に奥州・平泉への案内を請うていますが、『義経記』では逆に金売吉次が遮那王に藤原秀衡を頼る話を持ちかけていますが、ともに奥州へと旅立ったことになっています。
『平治物語』には、夜に近江国にあった東山道の宿場・鏡の宿(かがみのしゅく=現・滋賀県蒲生郡竜王町鏡)に泊まって自らの手で元服を行なったとされているので、首途八幡宮での道中安全祈願は信憑性があります。
旧暦3月3日(新暦4月上旬)には、『義経首途祭』が斎行され、金運開運特別祈祷、金運開運遮那王のお守りが授与されています。
首途八幡宮 | |
名称 | 首途八幡宮/かどではちまんぐう |
所在地 | 京都市上京区智恵光院通今出川上ル桜井町102-1 |
関連HP | 首途八幡宮公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄烏丸線今出川駅から徒歩20分 |
ドライブで | 名神高速道路京都南ICから約10km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 首途八幡宮 TEL:075-431-0977 |
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