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姫路市民のソウルフード「まねきのえきそば」とは!?

まねきのえきそば

駅そばのルーツは、明治時代後期、碓氷峠越えの機関車の交換作業の待ち時間にそばをということで開業した信越本線・軽井沢駅といわれていますが、姫路駅の駅そば「まねきのえきそば」は、昭和24年に誕生の駅そばですが、今では姫路市民のソウルフードとして有名で、駅そばとしても注目の存在です。

中華麺+和風の出汁というミスマッチ商品

ホームにある店舗の外観にも注目

「まねきのえきそば」は、明治21年12月に創業した老舗駅弁会社。

明治21年、現在のJR姫路駅の近くで「まねき」を創業、山陽本線の前身となる山陽鉄道・姫路駅の誕生で駅構内で弁当の販売をスタートさせ、経木の折箱に入れた「幕の内駅弁」日本で最初に販売したという歴史ある会社です。
社名の由来は「お客様をおまねきする」ということから。

まねき食品は、崎陽軒とコラボした「関西シウマイ弁当」を発売するなど、関西では駅弁も有名ですが、地元姫路では「駅そば」のイメージが強いのだとか。
それほどまでに愛されるのが姫路駅構内の「まねきのえきそば」。

駅のプラットホームにあり、発車チャイムを耳にしながらそばを味わう、まさに駅そばです。

「かんすい入りの、中華麺に和風の出汁(だし)というミスマッチの商品」(まねき食品)とのことですが、もともとは戦後、麺類を販売しようと島根県今市町(現・現在の出雲市の主要部)からうどん鉢を仕入れ、うどんを試作しますが、戦後の品不足時代、小麦粉が統制品だったことから小麦粉の代わりにこんにゃく粉とそば粉を混ぜた麺を使ったのだとか。

当時は日持ちしない麺だったため、かんすい入りの中華麺に方針転換。
出汁は評判が良かったため、そのままうどんのものを流用、苦心の末に中華麺に和風出汁(かつおがメインで、さば、昆布)というミスマッチが生まれたのです。

昭和24年10月19日、姫路駅のホームの「立ち売り」スタイルで、駅弁同様にミスマッチの「駅そば」(瀬戸物容器に入って50円)の販売をスタート。
容器が瀬戸物だから販売員はかなり重かったと推測できますが、当時この「立ち売り」は、全国の駅で見ることのできたスタイルでした。

人気商品のため通販で手に入る「まねきの冷凍えきそば」も販売されています。
大手メーカーも駅そばの人気に目をつけ、日清食品がカップ麺の「まねきのえきそば きつね」、「まねきのえきそば 天ぷら」(ともに2024年2月26日近畿地区限定)も発売されています。

ちなみに、「まねきのえきそば」姫路駅在来線上り店は、国鉄時代のディーゼルカー(キハ58系)をイメージした外観で、鉄道ファン、とくに気動車好きの心を鷲掴みにしています。

姫路市民のソウルフード「まねきのえきそば」とは!?
関連HP まねき食品公式ホームページ
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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