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松尾寺の仏舞

松尾寺の仏舞

毎年5月8日、京都府舞鶴市で、国の重要無形民俗文化財に指定される『松尾寺の仏舞』(まつのおでらのほとけまい)が行なわれます。金色の仏面や光背(こうはい)をつけた6人の舞手が笛や太鼓などの演奏にのせて典雅に舞うもので、600年ほど前に創始されたと伝えられています。

花祭りに奉納される舞

釈迦の生誕を寿ぐ『卯月八日の仏誕会』(ぶったんえ=花祭り)の法要で奉納されるものなので、旧暦の卯月(4月)8日に行なわれていましたが、現在は新暦に直して斎行されています。

「松尾寺仏舞保存会」が伝承するもので、詳細な資料は失われているため由来は定かでありませんが、奈良時代に唐から日本に伝来し、それが舞鶴に伝わったと推測できます。

舞手は釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来に2人ずつ扮した3人ずつ2列に並んで手を上下させたり、回りながら入れ替わったりする舞を雅楽の篳篥(ひちりき=管楽器)や龍笛の演奏にあわせて披露するもの。
両手にばちを持つ仏が釈迦如来、振鼓とばちを持つ仏が大日如来、何も持たない仏が阿弥陀如来で、音楽は、越天楽や五常楽とされていますが、それらは現在の雅楽の同名曲とは異なっています。

仏面の箱に記された「享保十年」(1725年)の銘文などから、18世紀には4月8日の仏誕会に行なわれていたことがわかります。
5月8日の新暦に移されたのは明治以降のこと。

画像協力/舞鶴市

松尾寺の仏舞
開催日時 毎年5月8日
所在地 京都府舞鶴市松尾532
場所 松尾寺
関連HP 松尾寺公式ホームページ
電車・バスで JR松尾寺駅から徒歩50分。または東舞鶴駅から京都交通バス高浜線(本数は少ないので注意)で18分、松尾寺口下車、徒歩40分
ドライブで 舞鶴若狭自動車道舞鶴東ICから約8km
駐車場 東舞鶴側参道駐車場(80台/有料)、小浜・高浜側参道駐車場(25台/有料)
問い合わせ 松尾寺 TEL:0773-62-2900/FAX:0773-62-2028
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

松尾寺

京都府と福井県との県境に位置する標高693mの青葉山(若狭富士)西山腹(舞鶴市)にある西国三十三所第29番札所の寺が松尾寺(まつのおでら)。和銅元年(708年)に中国の僧、威光(いこう)が開山したと伝わる古刹です。本尊は馬頭観世音菩薩(西国

 

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