宮城県石巻市、三陸海岸の南端、牡鹿半島(おしかはんとう)の突端に位置し、沖の金華山(きんかさん)や網地島(あじしま)を見渡す公園が、おしか御番所公園。江戸時代には、唐船(外国船)の往来を監視する唐船番所(とうせんばんどころ)が置かれた場所で、園内には展望台が置かれています。
江戸時代には仙台藩の唐船番所が置かれた地
牡鹿コバルトラインと通称される宮城県道220号(牡鹿半島公園線)沿いにある展望地が、おしか御番所公園。
御番所山の山頂(標高193m)、公園中央のもっとも高い場所には六角形の展望棟も設置され、金華山など360度の眺望を楽しむことができます。
ちびっこ広場、フィールドアスレチックなどもあり、ファミリーにも人気のスポット。
寛永16年(1639年)、3代将軍・徳川家光が鎖国令(寛永十六年禁令)を発したのを受け、仙台藩では正保3年(1646年)、2代藩主・伊達忠宗(だてただむね)の命により、外国船の監視所として、鮎川浜のほか、邑八ツ森(現・岩手県大船渡市三陸町綾里名浜)、泊浜(宮城県南三陸町歌津)、大浜(宮城県東松島市宮戸)、磯浜(宮城県亘理郡山元町磯浜)の5ヶ所に唐船番所を設置しています。
唐船番所は、それまであった遠見番所を改修したもので、海岸の見渡しのいい高台に、正方形の土台を築き、その上に監視所、山麓に詰め所を設け(鮎川浜番所では7丁〜8丁下がったところにあり、毎日通っていました)、直参足軽5名を配置し、2名1組で監視を行なっていました(勤務者の食事は村が提供)。
外国船を発見すると、日中は狼煙(のろし)、夜間は発光信号で知らせることになっていました。
当初は唐船番所の名の通り、中国、朝鮮の船が監視対象でしたが、後にはロシアや欧州の船が含まれるようになりました。
明治初年に廃止されるまで、元文4年(1739年)、鮎川浜の番所で南下するロシアの探検船3隻を発見するにとどまりました。
おしか御番所公園 | |
名称 | おしか御番所公園/おしかごばんしょこうえん |
所在地 | 宮城県石巻市鮎川浜黒崎1-643 |
関連HP | 石巻市公式ホームページ |
電車・バスで | JR石巻駅から宮城交通バス鮎川港行きで1時間24分、終点下車、タクシーで10分 |
ドライブで | 三陸自動車道石巻河南ICから約42km |
駐車場 | 70台/無料 |
問い合わせ | 牡鹿総合支所地域振興課 TEL:0225-45-2114 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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