宮城県石巻市、旧北上川に臨む住吉公園にある神社が大島神社。古来より住吉神社とも呼ばれ、平安時代に編纂された『延喜式神名帳』にも名を連ねる由緒ある式内社。芭蕉と曾良は、石巻に着いたその日に参詣したと曽良の随行日記に「帰りニ住吉ノ社参詣。袖ノ渡リ、鳥居ノ前也」と記されています。
石巻の総鎮守で芭蕉も参拝
芭蕉と曾良が日和山公園に上った後、住吉神社に参拝したのは、ここが歌枕の「袖の渡り」(そでのわたり)だったから。
清少納言も「とこもふち 淵も瀬ならぬ 涙川 袖の渡りは あらじとぞ思ふ」(『新後拾遺和歌集』)と歌い、平安時代から和歌に詠まれた地だったのです。
旧北上川対岸と金華山への渡船が出る袖の渡りはこの社前にありました。
祭神は、航海の守護神として名高い住吉三神(すみよしさんじん)の底筒男命(そこつつのおのみこと)・中筒男命(なかつつのおのみこと)・表筒男命(うわつつのおのみこと)。
東日本大震災の津波は旧北上川を遡上(そじょう)し、神社周辺にも押し寄せ、周囲より高い場所にあった社殿は無事だったが、堤防整備に伴い、同じ高さに敷地がかさ上げされ、令和2年に社殿が新築されています(住吉地区では、石巻大橋から内海橋までの800mにわたって堤防を整備)。
大島神社(住吉神社) | |
名称 | 大島神社(住吉神社)/おおしまじんじゃ(すみよしじんじゃ) |
所在地 | 宮城県石巻市住吉町1-3-1 |
電車・バスで | JR石巻駅から徒歩10分 |
ドライブで | 三陸自動車道石巻河南ICから約4.8km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
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