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地底の森ミュージアム

地底の森ミュージアム

宮城県仙台市太白区の長町副都心にある考古博物館が、地底の森ミュージアム。仙台市富沢遺跡保存館という名の通り、富沢遺跡から発掘された2万年前の旧石器時代の森林、弥生時代の水田遺構などを保存、公開するミュージアム。地下の常設展示は、必見の価値ががあります。

2万年前の旧石器時代の遺跡を公開

富沢遺跡は、昭和57年、地下鉄建設に伴う試掘調査を機に、仙台市地下鉄南北線長町南駅一帯に発見された90haもの広大な遺跡。
昭和62年〜昭和63年に行なわれた第30次調査で地表下3mから2万年前(旧石器時後期代)の森林とたき火跡などの人間生活の痕跡が発見され、その保存を兼ねて平成8年11月2日にオープンしたのが地底の森ミュージアム(仙台市富沢遺跡保存館)。

地下の常設展示は、たき火跡やトミザワトウヒ(絶滅種)などの針葉樹の樹木群などの遺跡を発掘されたままの状態で公開し、当時の旧石器人の生活を映像で再現しています。

平均気温が7~8度も低い氷河期には、一帯には針葉樹が覆い茂り、高台で旧石器人が焚き火をして狩を行なっていました。
定住せずに移動を続ける旧石器人と(定住生活は縄文時代に集落が形成されて実現)、氷河時代の森(針葉樹を中心とした湿地林)の再現映像には驚くばかり。

1階の常設展示では、旧石器人の営み、富沢の環境を解説。
野外展示の「氷河期の森」には、アカエゾマツやグイマツなどの針葉樹に、シラカンバ・ハンノキなどの広葉樹と、ハシバミ・シャクナゲなどの低木を加えた林にミツガシワ、レンゲツツジなどを植栽し、高原のような光景が展開しています。

弥生時代の水田遺構は、弥生時代に、東北地方で大規模な稲作が行なわれていたことを証明しています。
水田遺構は、20ha以上が確認され、東北地方では、青森県南津軽郡田舎館村の垂柳遺跡(たれやなぎいせき)に次ぐ大規模な水田遺構の発見です。

地底の森ミュージアム
名称 地底の森ミュージアム/ちていのもりみゅーじあむ
所在地 宮城県仙台市太白区長町南4-3-1
関連HP 地底の森ミュージアム公式ホームページ
電車・バスで 仙台市地下鉄長町南駅から徒歩6分。または、JR長町駅から徒歩15分
ドライブで 東北自動車道仙台南ICから約6.7km
駐車場 25台/無料
問い合わせ 地底の森ミュージアム TEL:022-246-9153/FAX:022-246-9158
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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