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安藤家本陣

安藤家本陣

宮城県刈田郡七ヶ宿町、桑折宿で奥州街道から分かれた羽州街道の一部、仙台藩領内の山中七ヶ宿街道(山中通小坂越)に設置された7つの宿場(上戸沢・下戸沢・渡瀬・関・滑津・峠田・湯原)が七ヶ宿。その七ヶ宿街道で、唯一現存する大名が宿泊した本陣建築が滑津宿の安藤家本陣です。

山中七ヶ宿街道・滑津宿の本陣が現存!

安藤家は、幕末の天保年間(1829年~1848年)以降に、滑津の肝煎検断(きもいりけんだん=庄屋で、警察・治安維持・刑事裁判を執行)、本陣を務め、奥羽地方13大名の参勤交代の宿泊所にもなっていた名家。
山中七ヶ宿街道に面した平入り寄せ棟で茅葺きの建物が宿泊施設で、その背後に住居棟が続いています。
切妻破風(きりつまはふ)に懸魚(げぎょ)を付けた玄関があり、大名が家来を謁見(えっけん)する上段の間、寝床を守る殿居の間などがそのままに現存していますが、安藤家自体は今は一般の民家なので外観のみの見学となります。

安藤家本陣と林産物直売所「旬の市七ヶ宿」(滑津大滝入口)駐車場の間にも、旧七ヶ宿街道が残されているので、車は「旬の市七ヶ宿」の駐車場に入れて街道歩きをするのがおすすめ。
滑津大滝の見学もお忘れなく。

山中七ヶ宿街道滑津宿を通過した奥羽13藩

羽州街道は、桑折宿(こおりしゅく/福島県伊達郡桑折町)で奥州街道から分かれ、七ヶ宿(上戸沢・下戸沢・渡瀬・関・滑津・峠田・湯原)を通り、金山峠を越えて出羽国に入り、楢下宿〜上山宿〜黒沢宿〜松原宿〜天童宿〜六田宿〜宮崎〜楯岡宿〜本飯田宿〜土生田宿〜尾花沢宿〜名木沢宿〜猿羽根峠〜舟形宿〜新庄宿〜上台峠〜金山宿〜森合峠〜主寝坂峠〜及位宿と抜け、秋田、弘前などの城下町を結んで青森に至る街道です(全長497km)。
宮城県側では、現在の白石川沿いに走る国道113号と宮城県道13号・山形県道(上山七ヶ宿線)、金山峠越えにあたります(山形県側の金山峠〜 楢下宿は、文化庁の「歴史の道百選」に選定)。

街道時代には、参勤交代だけでなく、城米の輸送、出羽三山の修験者、参詣者の通行などでも賑わいをみせました。

山中七ヶ宿街道滑津宿を通過した奥羽13藩とは、
陸奥国2藩=弘前藩(青森県弘前市)、黒石藩(弘前藩の支藩/青森県黒石市)
出羽国11藩=久保田藩(秋田県秋田市)、亀田藩(秋田県由利本荘市岩城町亀田)、本荘藩(秋田県由利本荘市)、矢島藩(秋田県由利本荘市矢島町)、庄内藩(山形県鶴岡市)、松山藩(庄内藩支藩/山形県酒田市松山町)、新庄藩(山形県新庄市)、長瀞藩(山形県東根市長瀞)、天童藩(山形県天童市)、山形藩(山形県山形市)、上山藩(山形県上山市)です。

安藤家本陣
名称 安藤家本陣/あんどうけほんじん
所在地 宮城県刈田郡七ヶ宿町滑津10
ドライブで 東北自動車道白石ICから約33.5km
駐車場 林産物直売所「旬の市七ヶ宿」駐車場(100台/無料)
問い合わせ 七ヶ宿町ふるさと振興課 TEL:0224-37-2177
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

滑津大滝

宮城県刈田郡七ヶ宿町(しちかしゅくまち)、七ヶ宿町を流れる白石川に懸かる美しい滝が滑津大滝(なめつおおたき)。落差は10mながら川幅いっぱいの幅30m、2段になって落ちる豪快な滝。その形状から二階滝との別名もあり、古くは男滝・女滝と呼ばれて

 

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